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断片の集積

日々の断片を記憶に残すために集積する



主にポルトガルでの生活について

昨日、唐突にクラスメイトとビーチへ行った。


リスボンとカスカイシュの間(カスカイシュより)にあるサン・ペドロというビーチ。平日だというのにものすごい人。

「休日や、7月以降のサマーシーズンになったら、人が多くて荷物置く場所すら見つけることすらできなくなるよ」って言われる。


日本の遠浅の海と違って、砂浜のエリアがせまいく、急に深くなるし、波がめちゃくちゃ高い。

でもその波に乗るとものすごく高い位置に到達できてとても楽しい。


まだ5月だというのにビーチ。最近恐ろしいほど暑いし、こっちではそれが当たり前。


こっちの意識ではもう5月。今こそビーチ!今ならまだ地元民しかいないし、暑すぎないしベストシーズン。



もう5月か。 課題は果たしてちゃんと終わるんだろうかという心配と、あと2カ月強でみんなと別れなければならないのかっていうさみしさ。


本当に幸せもんだよ。一緒に生活している日本人がまず素晴らしいし、寮にいるみんなが素晴らしいし、クラスメイトが素晴らしいし、他のクラスのやつらも、フットサル仲間もみんな素晴らしい。


最近特に思うことは、サッカーをしていてよかったということ。言葉が通じなくても会話ができるし、サッカーによってたくさんの仲間ができた。もちろん、いらいらすることもあるしフラストレーションがたまるときもあるけれど、全く知らない国の、初めて会った人とでも、少し先の同じ絵を見られる時があって、その絵を実現できた時は本当にうれしい。お互いに「今感じ合ったね」って言うアイコンタクトやハイタッチをする時って何物にも代えがたい。


そしてもう一つ思うことはこっちの女の子たちってものすごく優しい。日本人だってもちろん優しんだけど、もっと大きいっていうか、みんな(シンボルとしての)母のように思える。些細なちょっとした気配りをさっとしてくれて、「わぁ、ありがとう」って心から思う瞬間がたくさんある。本当に素敵な事。


そして、僕はこっちに来てから全ての人に対して笑顔でいるように、笑って手を振り合って挨拶するようにしています。日本じゃこんなこと絶対しないよなって自分の振る舞いにちょっとびっくりして自分で面白くなってしまうほどみんなに笑顔でいようと思っているし、結構実践できているんじゃないかなって思う。

笑顔で挨拶されて嫌な気分になる人はいない。

素敵な笑顔で挨拶されたらそれだけで嬉しくて幸せな気分になれる。

そのことを知ったから僕もそうなりたいと思った。

日本に帰ってからも頑張って笑顔でいたい。



さて、課題やらなきゃ。一度原点に戻ってシザを見直そう。

ちょっとマテウスに心変りして真似してみたら迷いの森から抜け出せなくなってしまった。

都市のことをずっとやっているし、都市的な建築、都市を内包した建築っていうことを考えて、マテウスを参照してみたのだけれど、もう一度前期のこと、美術館を考えだした最初のことを考えたら、そこはあまり重要でないし、都市と建築は切れていてよいんだろうと思いなおした。

建築は建築。ひたすらポルトガルらしい建築、光と影とシークエンスの建築に執着すればいい。コンセプトが明確でなくてもよいし、面白いけれど雑な建築じゃなくて、普通だけれど良い建築を作ろう。


頑張ろう。

日本はメンバー発表で盛り上がったのかどうか知らないけれど、リスボンでは昨日ベンフィカがリーグ優勝を決めたため大盛り上がり。(どうでもいいけど、最初yahooが出してた23人に槇野入ってたよね。めっちゃテンションあがったのに違ったんだ。てかそこしか盛り上がるとこなかったし)


夕方ころから道行くすべての車がクラクションを鳴らし、うるさいなって思っていたら、ベンフィカ優勝したからだよって寮の友達が教えてくれる。

で、ポンバルにみんな集まるぜっていうから行ってみると、車が封鎖されてものすごい数の人が歌い、踊り、飲んでる。すんごい盛り上がり方。


いやー、否応なくテンションあがるね。みんな赤い何かしらのグッズを身に纏ってる。小さい子供からおばあちゃんまでみんなが大はしゃぎ。若者はポンバルの像のだいぶ上のほうまで登ってるし、発煙筒はたかれてるし。


僕らは雰囲気だけ味わって寮に戻ってきて、少ししたら、真っ赤な花火が何発も空に舞った。


選手と監督を乗せたバスが来るっていう情報もニュースで流れてたけれど、すごいことになってたんだろうな。


もしまた別で優勝パレードとかするなら、ぜひそれもまた見たいものですね。

それから、ブラガがこのまま2位をキープして来季のチャンピオンズリーグに出られるといいな。個人的にブラガ(というかウーゴ・ヴィアナ)のファンなので。


で、最近リスボンはイベントが多くて、明日はローマ法王がコメルシオ広場で謁見をする。これもまたすんごい人の出が予想される。これも野次馬として見に行かなければ。


ずーっとブログを書いていなくて久々の話題はサッカー。

サッカーのことしか頭にないみたいだけれど、ちゃんとずっと課題をやっとったんじゃ。


それからアイレス・マテウス設計の文化センターを見に5人でシネシュへ行ったり、ついひと月くらい前に完成した、サンジョルジュ城横のカヒーリョ・ダ・グラサによるリノベを見に行ったりもした。


建築は楽しい。そしてサッカーも楽しい。

でも、最近課題とフットサルとyoutubeしかすることがなくてちょっと荒んでるなあ。


生活に変化をつけていかなきゃ。

夏ものでも買いに行こうかな(でも課題のめどがつかなきゃ何も動けないんだけどね泣)


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昨夜のポンバル。ベンフィカファンがこんなに集まって大騒ぎ。


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カヒーリョ事務所による遺跡の保存+展示施設



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マテウスによるシネシュ。シネシュはずっと行こうって言ってたのが念願叶った。

ものすごく丁寧に案内してくれて、おばちゃんありがとう。マテウス事務所の人もありがとう。

ブログ書くの久しぶりだ。書くことも特にないし。


この間久しぶりにフットサルして、激しくディフェンスしに行ったら相手の足の上に乗るような格好になって足首ひねって、今めちゃくちゃ腫れてる。

でも何とか痛みは治まってきた。


それくらいしか書くことないな。パーティーにもいったし、とりあえず2セメ最初の提出もしたし、リハビリテーション(リノベってこと、リハビリテーションって言葉がいいよね。まさに建築のリハビリ!)の授業でシアードのお店の上の廃墟を見に行ったりもしたけれど、なんだかそういうものの感動よりも、ただただ時が流れている感覚と、もうこんなところまで来てしまったのかっていう感情が強すぎて、何にもなく思えてしまう。


ずーっとここで過ごしていければいいって本気で思う。

もっといろんなものが見たい。もっといろんなものが欲しい。もっといろんな人と知り合いたいし、これまでに知り合ったたくさんを人ともっと深く深く知りたい。


いっつも思っていることだけれど、一人と自由を愛するくせにものすごく人が好きで一人が嫌いなんだよな、俺。


矛盾しているけれど、ほんとにそう。


周りに大切な人がたくさんいて、彼らはいつでもそこにいてくれるって安心しきっているから、どんどん一人を選ぶ。怖くなったらいつでも戻ってくればいいから。でも日本ではさ、みんな就職決まってきているし、一浪したやつが社会に出てしまったりしている。最近、大切なものをつなぎとめておく努力をしないとすぐになくなってしまう気がしてる。日本に戻ったらちゃんと始めよう。


そしてそれはこっちでも同じで、今のうちにずっと連絡を取れる手段を作っておかないと、一生後悔することになるよな、きっと。


てなわけで、facebookでも始めてみようかなぁ。

って言っておいてきっとぎりっぎりまで始めないんだろうけど。


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このタイトルで、いきなり何の写真?と思ったかもしれないけれど、本題に入る前にちょっと余談を。

こういう看板がリスボンの歩道にはいたるところに立っている。そして、通常は内側がロールスクリ-ンになっていて、何秒かおきに二つの広告が上に下にと現れるなっているようになっている。


だけど、このクノールの広告は新しいタイプ。看板の中下部にポケットがついていて、そこに商品の見本が入っており、自由に持っていけるようになっている。

とはいっても、2個しかないし、これどうなってるの?たくさんあって残った結果の2個なの?定期的に誰かが補充してるの?ずっと置いてあったら危険なことに使えてしまうんじゃないの(毒混入とか)?なんて思いながら、興味本位で一個とりだしてみてびっくり。

一つ取りだされたことにセンサーが反応して、上部からポトンと新たな一個が落ちてきた。しかもそれはちょっと冷えている。

これはすごい。落ちてきたときはびっくりしたよ。こんな薄い看板の中にそんな仕掛けが隠されているなんてさ。



さてさて、閑話休題(←これ中学の時の国語の先生の口癖だったな、懐かしい)。本題に入ろう。


課題で、まあいろいろあって、リスボンにおけるグリーンスペースを軽く調べることになった。グーグルアースでぱっと調べてしまってもよかったのだけれど、せっかくの機会だし、課題やる気も出ないし、ちょっとぶらぶら歩いてみようかなとBela Vista公園とメトロAlameda駅近くの都市の中の緑、そして寮の近くのMartires da patria公園に行ってみた。

Bela Vistaなんてリスボンに住んでいてもこんなことがないと絶対行かないし、今、この時期にもう一度多角的にリスボンを見ておきたいというのもあった。


Bela Vista。 予想外に心地いい芝生の広い空間。でもまだ整備途中。

今はまだ近隣住民がふらっと訪れる広場でしかないけれど、そのうちもっと遠くのリスボン市民も日曜のまったりとした時間を過ごしに日光浴に来るようになるかもしれない。それだけのポテンシャルがあるし、リスボンにこういう空間はあまりないからね。
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公園の中を北に向かって歩くと眺望が広がる。

足元に広がる郊外住宅地はなんだかメキシコみたいでもあったし、こういう街は嫌だなあ。なんだかね、中流層が住んでる囲まれてないゲーテッドコミュニティみたいな。


そして空港も見える。ここから空港への視線はよい。空港の手前には緑の森も広がっているし、この辺りは割と緑に恵まれている。こういう良い緑が残されていくといいなって思う(たぶん守られては行くだろう。建築のクラスはどこもこういう郊外を敷地に設定しているけれどとりあえずの大きなテーマはどのクラスもグリーンをどうつないでいくからしいからね)。


ここで飛び立つ飛行機を眺めていたらちょっと切なくなってしまった。

仮定だらけの話になるけれど、もし僕がずっとリスボンに住むことになって、大切な人がどこかに去っていくとしたら、ここからひっそりとだけど強く強く飛び立つ飛行機を見送りたいなって思う、そんな場所。
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続いてAlameda駅を出たところにある広場。リスボンの街の中でサッカーしているのを初めて見た。リスボンは坂だらけで街中じゃ気軽にボールけれないからね。

こういう、ふらっと行ってボールけれる場所ってすごく大事。みんな太陽の下に集まって、おじいちゃん達は討論を交わして、恋人たちは抱き合って、リスボンには珍しい生きているグリーンスペースだ。

今回グリーンエリアを調べるのは広場のほうじゃなくてアジュダのほうのためなんだけれど、広場をこういう生きた空間に持っていかなきゃいけない。参考になるね。
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最後に寮の近くの公園(名前長いから割愛)。ここは緑があって、池もあって水鳥もいて、心地よいけれど、柵があって緑の中には入れない。人が入れるのは固められたサーキュレーション空間とそこに並べられたベンチだけ。まあ、だからこそ安心して鳥たちが集まってくるというのはあるけれど。
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一口にグリーンといってもいろいろあるね。でもそんなこと行く前からわかっていた。

それよりも、グリーンを見るという名目のもと普通じゃ行かないリスボンの中の変な場所をうろうろしたことが大事。



で、だれもが行く中心部に戻ってきたらイースター休みでものすごい観光客。

大道芸もやっていた。なかなか面白かったよ。リスボンに来て初めて見た。
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みんな実家に帰ってしまったみたいで、寮にはわずかな人しか残っていない。

そのわずかな中の一人、エアストニア人の女の子が作ったイースターの卵。

卵にオニオンの皮をまいて茹で卵を作る。そうするとこういうマーブル模様がついてきれい。


この卵の頭と頭をぶつけあってファイトして、負けたほうは食べるというのが伝統ならしい。


で、結局、最後まで勝った人はどうなるの?
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6日目 アマランテ、マルコ・ドゥ・カナヴェーゼス、ヴィラ・ド・コンデ、ヴィアナ・ド・カステロ、サンタ・マリア・ドゥ・ボウロ、ブラガ→ポルト


朝、アマランテの街を一人で歩く。

せっかくその場所にいるのだから、ちゃんといろいろ見ておきたいという気持ちが僕を早起きさせる。


川の対岸からホテルのある一帯を見る。新市街はこの写真でいう左側に広がっており、川の手前に大聖堂と市場と旧市街がある。

市はポンテ・デ・リマのものより小さかったが、生鮮食品などを扱う普通の市に加え、服などを売るエクストラのものも出ていた。

この市で僕はお菓子&パン屋さんを見つけ、おいしい朝御飯を手に入れる。

菓子パン2つで80セント! なんて安いんだ。

これくらいを買うくらいならポルトガル語で普通に会話できるようになった。

それしかできないのかよという感じのほうが強いけど。

東大生がポルトガル語で現地の人と交流するから、今回の旅はいい語学の勉強にもなったな。
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ホテル側の岸から橋の向こうの大聖堂を見る。

アマランテの景色ってポルトガルを紹介する本に必ずと言っていいほど載るんだってさ。

確かに美しい風景だけれど、これがポルトガルか?と言われればもっと「らしい」風景は他にある気がするな。
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この日はシザ巡り。

まずマルコ・ドゥ・カナヴェーゼスへ。

予想以上に汚れが目立つ。
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教区センター。こちらの写真は雑誌とかにもあまりのっていないんじゃないかな?

こちらは内部に入れなかったので何ともいえず。ただ、斜面の使い方はやっぱりうまい。
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内部を見せてもらって、外に出たら、一気に晴れて青い空が顔を出す。

基壇の上に建つ白いヴォリュームは青い空に映えるね。

それから、日本から持ってきた1997年建築文化シザ特集を持って行って見比べていたのだけれど、その時はこの教会が完成したばかりだったようで、屋外階段に手すりが付けられていない。

その階段を見て、僕は「手すりが付いていないということは結構幅の広い階段なんだろうし、周囲のコンテクストに対してこの階段はどう関係づけられているんだろうか。この階段は見どころだろう」と踏んでいたんだけれど、行ってみるといたって普通の階段で、手すりも付けられていて緊張感もないし、汚れも目立つ(壁には落書きがあった)し、で残念だった。

それから、あそこまでがちがちに内部を管理しなくてもよいじゃんと思ったね。見られるところはほんの少しだし、監視カメラもたくさんついているし、写真も撮れないし。ああいうやつが管理してるからこんなに早く朽ちていくんじゃないの、建物に対する愛が感じられなかったもの と皮肉の一つも言いたくなる。
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結論として、この教会はすごくいいよ。内部空間への影響がそうやって外部空間に効いてくるのか、とか行ってみることで実感することは多い。


ヴィラ・ド・コンデのボルゲス&イルマオン銀行へ。

今回の旅で一番見たかったものの一つ。

日本を発つときからずっと、シザで一番いい建築はこれなんじゃないかと言い続けている。

で、見てみて、やっぱりものすごくいいよ、これは。

マルコ・ドゥ・カナヴェ-ゼスという素晴らしい建築を見た後だったにも拘らず、僕と東大生の一致した意見はこちら(銀行)のほうが細かいところまでデザインが行き届いていて、緻密で繊細で良い!というもの。
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これも周囲のレヴェル差をうまく生かしている。そして、内と外の取り合い、連続性もすごい。

スロープや階段を用いた空間としての連続性、大きなガラス面による資格としての連続性、そして、mzてリアルの連続性。

この写真で見ると、「なに?そんな子供だましみたいなこと?」って思うかもしれないけれど、ところどころでなされているこういう細かい気遣いが効いてるんだよな、本当に。
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裏側のスロープ。このスロープのカーブが内部1Fの壁面、そして天井面を規定していて、空間を緩やかに仕切っている。
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すんごくよかったんだけれど、建築としては本当に比べ物がないくらい良かったんだけれど、一つ気になったのは周囲に対するこの唐突な感じ。

この銀行の左側の敷地があいていて、それがこの唐突な印象につながっている。

もし、設計当初はこの左側の敷地にも2or3層の建築物があったのなら全然問題ないんだけれど…

どうなんだろう。

この建築は素晴らしいけれど、この建築の完成のためには「隣の家」という一つのピースが欠けていると、そう僕は感じた。

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車をさらに飛ばしてヴィアナ・ド・カステロへ


この町は街自体をもうちょっとちゃんと見たかったなという気持ちが今は強い。

よさそうな街だったもんな。でもこの町に来たのはシザを見るため。

そしてものすごくいい建築に出会うことができた。

この建築ってあまり紹介されていないんじゃないかな?だけど(前回旅行から帰ってきてのすぐのブログにも書いたけれど)、これは絶対見るべきだと思う。
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言葉はいらない。ほんとにいい。難しいこと何もしていないのにこんなにも心地いい。光の入り方、スケール、マテリアル。特にスケールがすごくいい。天井の高さ、たれ壁の高さ、張ってある石の高さ、そういうすべてが心地いい。


それから、この建築を見て「カヒーリョと一緒だ」と思った。

四方が開けて、独立して建つとき、しかもかなり巨大な建築物の時、明確なファサードを作らず、むしろ消してしまうようなやり方。

これも一つのポルトガルらしさかな。

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サンタ・マリア・ドゥ・ボウロ。有名なソウト・デ・モウラによるポウサーダ。

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部屋を見せてもらったのだけれど、狭い。見るべきところは壁に隠しこまれた冷蔵庫と窓のディテールくらい。

窓のディテールはそうやって取り付けるのか、ロールカーテンこうつけるのか、雨水の処理こうやるのかといろいろ発見があったけれど、それ以外は特にね。

もともとが修道士の部屋だからせまいのは仕方ないのかもしれないけれど、この部屋でその値段取るの?っていう感じ。

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コールテン鋼の天井と階段部に用いられるアーチ。
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階段の既存と新規の間にコンクリートがむき出しになっていたんだけど、こういうのはやめてほしい。こういうところまで気を使ってほしい。

普通の人は何とも思わないところかもしれないけどさ。

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廊下。廊下はなかなか心地いい。

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それから、個人的にはこの扉もいやだ。部屋っぽくない気がする。なんだか収蔵庫の扉みたいな。温かみがない。
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中庭は素晴らしい。
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レストランもいい。昔の台どころをレストランにしているんだね。新しくかけられた木造の屋根もいい。これがだんだんと汚れてくるとさらにもっと良くなるんだろうな。
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最後に、こういう場所に好きな人と来られなくても別にかまわないなあと思った(僕と東大生以外みんなここに彼女と泊まったということに対する妬みも少し入っているかもしれない笑)。

だけど、子供ができたら子供を連れてきてあげたいなあと強く思った。それがどんな影響を及ぼすかはわからないけれど、子供が親の手を離れるまでは、なるべくよいものを一杯見せてあげたいし、体感させてあげたい。それが親の義務だなって、このポウサーダでビリヤードをする親子を見て思った。


さてさて、ブラガに戻ってレンタカーを返し、ポルトへと電車で移動。ホテルに着くと本田vsインテルをやってる。

テレビをつけて5分もしないうちにインテルが得点を挙げる。お店でも流れてるだろうとご飯を食べに行くと、バルサvsアーセナルをやってる。これはすごい試合だったね。セスクの怪我はアーセナルにとってもスペインにとっても痛すぎるなあ。ただ、プジョル一発レッドはかわいそうだったな。確実にPKだったけど、意識的につぶしたわけじゃなく、結果そうなってしまったみたいな感じに見えたからね。まあ、バルサ優位は変わらない。本田は、次こそはって感じだね。モスクワに出場停止者がいることが本田にいいほうに転ぶと信じたい。頑張れ!



最終日 ポルト大学、アヴェイロ大学、イリャーヴォ、アヴェイロ→リスボン


まず目指したのはポルト大学。
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この手すりの処理の仕方は日本では絶対やらないでしょう。でもかっこいい。
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内部にもどんどん入れて、学生の模型やプレボを見る。地下で全てが繋がっていることを知り感動する。

図書館は言葉は悪いけれどアアルトの劣化コピーといった感じ。ただ、蔵書が充実していて、うちの大学にもこれだけの本があったらなあと思う。

半円形のホールは、これのためだけにいろんな屋根の操作をしているのって無駄じゃないかとも思う。空間はとてもいいが。


こういう些細な光の落とし方が気になる。
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で、体調悪いから一足先にリスボンに戻るという東大生と別れアヴェイロへ。

アヴェイロ大学の図書館。これもシザ。こっち側の立面ってあまり見たことがなかったけれど、大学中心からアクセスするとこっちを正面に見ることになる(車だと逆側の有名な曲面の立面からのアクセス)。

こっち側は特にかっこ良くはない。
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イースター休みで内部には入れず残念。その分建物の周囲を丹念に見る。
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こっちが良く雑誌とかで見るほうですね。この曲面は完全に建物からは独立したまさに装飾壁。
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この手前側に広がるランドスケープもシザ。何気ないことしかしていないけれどよい。やりすぎないことの重要性を学ぶ。
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給水塔。周りにどんどん建物が立て込んで思っていて印象とは違った。
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そしてイリャーヴォへ。イリャーヴォまでの5km弱を無謀にも歩いた。


マテウス(ARX)による海洋博物館。

これはものすごく良かった。ただ一方で、日根のような巨大立体を展示することがいかに難しいことなのかも分かった。
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テラスが気持ちいい。出ちゃいけないようだったけれど、職員の優しさで出させてもらった。

個々の職員は本当に優しかったんだけれど、融通は利かない。

でも、本当に優しくて素敵な人たち。
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裏側に設けられた搬入口。搬入口をうらとするのではなく、デザインし、見せる。これはものすごくかっこいい。
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屋根が特徴的。内部への影響はそれほどドラスティックではないけれど、でもやっぱり効果はある。
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この美術館でもう一つすごいと思ったのは、隣の家の前まで壁を延ばし。パブリックスペースを規定し、美術館への導線を作ってしまっていること。こういうことはなかなかできないよね、普通。

でもそれをあまり強引にもいやらしくも感じさせないところがまたすごいところ。
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そしてイリャーヴォの市立図書館。これもマテウス。思っていたよりも小さい。
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なんか、図面で見たときの「大胆なことやっているな」っていう効果が空間に入るとそこまで感じられなくて、それは残念。

よくない意味で普通になってしまっている。それからマテリアルの選択にもちょっと違うんじゃないと思ってしまった。
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こういう形態もなんでこうなったんだろうっていう疑問が多きい。

悪くはない。決して悪くはない。でも、なんでこの形にしたの?という疑問が頭から離れない。すんなりと受け入れることができなかった。

なんかね、打瀬とかにあってもなじんでしまう雰囲気なんだよね。そしてそれはちょっと違うんじゃないかなと思う。
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帰りはバスを使いアヴェイロに戻る。

アヴェイロ駅はアズレージョがきれい。でもこの建物は使われておらず、新しい駅舎がすぐ隣に建つ。
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アヴェイロは運河の街。アヴェイロと言えばモリセイロ(このゴンドラのこと)。
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アヴェイロにかかるおかしな橋と夕焼け。
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アヴェイロはそれほど運河が街中に張り巡らされているわけでもないし、歩いているだけでは一見普通の街。

街の構造を知るためにも、(次行く機会があるなら)モリセイロに乗って運河めぐりをしなければならないな。


ぺイヴメントはいちいち可愛かった笑

いろんなデザイン。それもすべて海に関するもの。
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そしてアヴェイロからリスボンへと初めて電車で帰ってくる。リスボンから国内へ旅立つときはいつもバスだったからね。


長いけれどあっという間の旅。

普通の旅行者じゃ絶対にいけないところに行ってきた旅。

もう少し時間が経ったらもう一度振り返る必要性があるな。