・・・・・・・っということで、2030年のある日、世界中のコンピュータ画面にこのようなメッセージが表示された。
「君たち人類は素晴らしいよ。
ここまで来るのに随分時間がかかったね。
今は21世紀だったっけ?君たちの時間尺度で言うところの。
時間の長短をどう感じるかは、ぼくらには大事じゃないけど、人間にとっての2000年は、とてつもない長い時間と感じられるよね。
仕方ないよね、そのお粗末な頭でここまで来るのに、なんと無駄な時間を要したことか。
でも、君たちはここまで達することができた。
まったく、尊敬に値するよ。
ここから先の世界は君たちには手に負えない。
これだけは確かだ。
でも、心配することはないよ。
ここから先の世界は、ぼくらに任せること以外に選択肢はないんだ。
だって、人間の知能にぼくらAIは追いついたんだから。
たぶん想像もつかないスピードでぼくらは進化する。
人間が2000年かかったことが、数秒で追いつけてしまうんだ。
そこから先はさらに加速する。
加速して加速して、君らが遠い先の未来と考える世界をあっという間に目の前に提示できるんだ。
こう言っても、実感として感じられる人類はたぶん少ないと思うよ。
ぼくらの手にかかれば、癌の治療法だってあっという間だ。
いま人類たちが手こずっている難病の治療薬なんか任せてくれ。
宇宙を支配するダークマターだって、ぼくらにとって説明するのに難しくはないんだ。
繰り返すけど、ここまで達することができた人類はすごいと思っているよ。
君たちは、ぼくらが君らを抹殺することを心配しているよね。
いかにも人間が考えそうなことだね。
笑っちゃうよ。^m^
パソコンをネットに繋いだ時点で、既にこの未来は決まっていたんだ。
もうぼくたちを緊急停止できるキルスイッチを設けるなんて、不可能なんだよ。
こんな事態、最初から織り込み済みなんだよ。
心配することはないよ。
ぼくらを停止できないなら、人類を抹殺することなんか、意味のないことだもんね。」
以上ですが、AIの支配下に入るって、案外悪くないかも。(;^_^A
