・・・・・・・っということで、以前もちょこっと書きましたが、ぼくが責任者として架けた橋が日本にあるんですよ。(;^_^A
今回の地震でも損害を受けた橋の映像を見ると、複雑な思いが湧いてきます。
映像で見た範囲では高速道路の高架橋の桁が上下線ずれているもの。↓
本橋に付属する歩道橋が川の中に落下しているもの。↓
高速道路の桁はかろうじて橋脚に引っかかり落下を免れています。
落下せずに済んだのは、「落橋防止装置」が機能したためです。
この「落橋防止」は1964年に起きた新潟地震で(出来たばかりの)昭和大橋の桁が何スパンにも渡って落ちました。まるでドミノ倒しのようでした。↓
この経験を活かして、1971年対策が制定されました。
橋脚がずれても橋台の上の幅を広くし、①桁が落ちずに引っ掛かるようにすること、②橋台と橋桁、あるいは橋桁同士を金属のプレートあるいはチェーン(またはワイヤー)で繋ぎ落下を防ぐ(落橋防止装置)の対策がとられました。
今回の地震で高速道路が落下しなかったのは、この対策の成果であることは間違いありません。
一方落下した歩道橋はどうでしょう?
写真を見る限り中間で支える橋脚が折れたように見えます。
一方が橋脚にひっかっているのは、落橋防止装置のおかげです。
しかし、橋脚そのものが折れてしまったら、いくら落橋防止対策しても防ぐことはできません。
阪神淡路大震災のこの写真が衝撃的でしたね。↓
橋脚が連続して折れています。
これを教訓として、橋脚の設計を見直したり、橋脚を鉄板で巻いて補強しました。
あの後しばらく補強工事を見かけましたよね。
川の中に転落した歩道橋は、橋脚が川の中にあること、歩道や自転車専門だったので補強を省略したのかもしれません。
今の時点で、これらの橋梁の破損で人的被害が出たとの情報は入っていません。
新潟地震の教訓から55年経って、それぞれに対策を講じてきた成果ですから、日本人として誇れると思います。
ただし高速道路の現場では、真下に断層があってズレが起きたことが原因のようです。
橋脚間の幅が広がったら、対策のしようがありません。
今回は運良く落ちなかっただけです。
1995年の阪神・淡路大震災では明石海峡大橋は1mもズレたんですよ!!
幸い(?)建設中だったので、桁を1m伸ばして対応しました。
自然の力に対して、まだまだ人間の力が及びません。
完璧な安全対策は無理としても、破壊されるのがどの部分であればダメージを最小限にできるかという方向で検討するしかないでしょう。
・・・・・・・
半世紀前にぼくが担当して架けた45mのPC橋(コンクリート製)はまだ落ちずに残っていますヨ。(^^)/
数回しか上を通ったことがありませんが、これはオレが作った橋だぞ!っとつい興奮してしまいます。(;^_^A





