・・・・・・・っということで、クリスマスは昨日終わり、世の中は正月を迎える準備に専念しています。
毎年のことながら日本人の変わり身の速さに唖然としてしまいます。
もう興味を失ってしまったサンタクロースについての蘊蓄です。
オランダおよびベルギーで海運の守護神である「シンタクラース」が起源とされています。
そのシンタクラースは「ミラのニコラオス」が起源です。
↓はいニコラオスです。
小アジア(だいたいトルコ)出身で、東ローマ領であったミラ(ミュラ)という街で大主教を務めました。
多くの善行を施し、無実の人の命を助けたり、さまざまな奇跡を起こしたと伝えられる聖人です。
その中の伝説に、没落した富豪が自分の娘たちに身売りをさせるほど貧困に陥っていたところ、煙突から靴下に金貨を投げ入れて助けたそうです。
今のサンタクロースのイメージに重なる逸話ですね。
上の写真は去年の3月にイタリアのバーリに旅行した際に撮ったもので、「バーリのニコラオス」と呼ばれています。
何でトルコにあるミラからイタリアのバーリに移ったかというと、11世紀後半ミラがセルジュークに占領された際のどさくさで、聖体(不朽体:読んで字の如く)がバーリからやってきた船員に持ち去られてしまったからです。
本当はクリスマスの昨日書く内容ですが、遅れて思い出したという次第です。(;^_^A


