・・・・・・・っということで、雨で1日延長になったので、バーリ市内を散歩しました。
観光地ではないので、浮ついたところのない街です。
ここが最大の目玉である、サン・ニコラ教会です。
バーリ大聖堂(カテドラーレ)とは異なり、こちらは入場することができます。
12世紀完成と言いますが、すごい建築ですよ。
石灰岩で作られているそうです。
天井を見るだけで、どんだけ金と労力を注ぎ込んだんじゃと感心させられます。
普段はササッと通り過ぎるのですが、時間がたっぷりあるので、礼拝用の椅子に長時間座って隅々まで鑑賞しました。
↓これが正面にある聖体用祭壇ですが、ブーリアロマネスクの傑作とされているそうです。・・・と言われてもよくわかりませんが。(^^ゞ
10世紀以上の前の建物ですから、経年を物語る汚れはありますが、建物自体は劣化したとは思えません。
アーチ上の天井や、円柱を見ていると、当時の建築の現場の様子が蘇ってくるようです。
こういう丁寧に作られた建築物は1000年経ってもびくともしていません。
劣化どころか、さらに歴史が刻まれ風格が増していきます。
反対に、現代の建築は、時間と共に劣化が進んでいきます。
50年もすれば、すぐに飽きられ、取り壊されてしまいます。
11世紀から12世紀に栄えたと聞いて、後からピンと来たのですが、十字軍の時代ですよね。
東ローマ帝国の南イタリアにおける首都となったり、11世紀にはノルマン人の支配下になり、バーリ港から十字軍が出航して行ったそうです。
良港のおかげですね。
その後、ホーエンシュタウフェン、アンジュー家、スペインのアラゴンと、次々に支配者が変わっていきます。
この辺は、シチリア島と同じ歴史を辿っていますね。
ここにはサン・ニコラの祭壇が設けられています。
相当有名な聖地だそうで、結構な数の信者たちが熱心に祈っていたのでびっくりしました。
さて、大聖堂を抜けると海岸線です。