バーリ散歩(その2) | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、雨で1日延長になったので、バーリ市内を散歩しました。

 

観光地ではないので、浮ついたところのない街です。

 

ここが最大の目玉である、サン・ニコラ教会です。

 

バーリ大聖堂(カテドラーレ)とは異なり、こちらは入場することができます。

 

 
サン・ニコラ(聖ニコラですね)はサンタクロースの元になった聖人だそうです。
 
 
12世紀完成と言いますが、すごい建築ですよ。
 
石灰岩で作られているそうです。
 
天井を見るだけで、どんだけ金と労力を注ぎ込んだんじゃと感心させられます。
 
 
普段はササッと通り過ぎるのですが、時間がたっぷりあるので、礼拝用の椅子に長時間座って隅々まで鑑賞しました。
 
↓これが正面にある聖体用祭壇ですが、ブーリアロマネスクの傑作とされているそうです。・・・と言われてもよくわかりませんが。(^^ゞ
 
 
教会内では、帽子を脱がなくちゃね。
 
 
10世紀以上の前の建物ですから、経年を物語る汚れはありますが、建物自体は劣化したとは思えません。
 
アーチ上の天井や、円柱を見ていると、当時の建築の現場の様子が蘇ってくるようです。
 
こういう丁寧に作られた建築物は1000年経ってもびくともしていません。
 
劣化どころか、さらに歴史が刻まれ風格が増していきます。
 
反対に、現代の建築は、時間と共に劣化が進んでいきます。
 
50年もすれば、すぐに飽きられ、取り壊されてしまいます。
 
11世紀から12世紀に栄えたと聞いて、後からピンと来たのですが、十字軍の時代ですよね。
 
東ローマ帝国の南イタリアにおける首都となったり、11世紀にはノルマン人の支配下になり、バーリ港から十字軍が出航して行ったそうです。
 
良港のおかげですね。
 
その後、ホーエンシュタウフェン、アンジュー家、スペインのアラゴンと、次々に支配者が変わっていきます。
 
この辺は、シチリア島と同じ歴史を辿っていますね。
 
祭壇の下の地下に降りることができます。
 
こういう柱はイスラムの影響ですね。
 
 
ここにはサン・ニコラの祭壇が設けられています。
 
相当有名な聖地だそうで、結構な数の信者たちが熱心に祈っていたのでびっくりしました。
 
さて、大聖堂を抜けると海岸線です。
 
アドリア海ですよ。(^^)/
 
 
海の向こうはモンテネグロです。
 
ちょっと左はクロアチアのドブロブニクなんですね。
 
つい半年前に、対岸からこちらを眺めたのです。^m^
 
ドブロブニク
 
意図したわけではありませんが、不思議な巡り合わせですね。
 
ぼくはベンチに寝転んで、空を眺めていました。
 
海鳥たちがひっきりなしに上空を通過していきます。
 
 
一人旅はこういう無駄な時間がいいんです。
 
全然時間に縛られず、好きなところに好きなだけいられる。
 
なんと贅沢なことなんでしょう。