・・・・・・・っということで、言論の自由の中でも特に「風刺」の精神がぼくは好きです。
戦時中「贅沢は敵だ」を「贅沢は素敵だ」に変えたのは歴史に残る傑作だと思う。
江戸時代の「泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も寝られず」とい川柳も素晴らしい出来ですね。
日本人にはお上(政府)を笑いでもって批判する精神が根付いてます。
こんな風刺にいちいち腹を立てる人間は底が浅く「粋でない」と蔑まれるのが日本です。
あんな国と言っちゃ失礼だけれど、ロシアではアネクトードというかなり毒を含んだ体制批判の笑い話の伝統があります。
イギリスではブラックユーモアという形が市民権を得ています。
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アメリカはいったいどうしちゃったのだろう?
ぼくが入社したてのとき、アメリカ人の検査官のお守りをさせられたことがあります。
なかなか英語の通じない環境の中で、頻繁にユーモアを加えて話すのです。
彼は鼻髭を蓄えていたのですが、例えばステーキをご馳走したとき、夜眠るときヒゲについたステーキソースを舐めてこの味を思い出すとか。
硬い雰囲気の中で、ちょっとしたユーモアはその場を和ませると同時に、その会話が1段階大人になった気分になります。
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「チャーリー・カーク氏射殺事件をMAGA派の連中が自分たちに都合の良いように利用している」と批判した司会者の番組が閉鎖されました。
トランプは早い段階からこの犯人を死刑にすべきだと主張しています。
そりゃあ自分が同じように狙撃され死にかけたのですから、二度と狙われないようにそういった発言をする気落ちは分からないでもありません。
でも、犯人は逮捕されたものの動機が解明されていない段階で、第一級殺人で死刑にしろはあり得ないでしょう。
犯人の精神鑑定で、責任能力なしとなった場合どうするのですか。
いやしくも大統領となる立場の人間は、このような幼稚な反応をすべきではありません。
ユーモアにはユーモアをもって、風刺には冷静に切り返すくらいの懐の深さが指導者になければなりません。
もっと問題なのは、こんな底の浅い人間を恐れ、ご機嫌をとるような風潮が世間を支配することです。
実際に、そういったトランプ批判者の魔女狩りが始まっているそうです。
政権を風刺する自由を与えるのはその社会の成熟度を示しているはずです。
そうでなければ、民主主義が成り立たない。
だから、「アメリカはいったいどうしちゃったのだろう?」なんです。
