・・・・・・・っということで、この世界に一時期身を置いていたので、さまざまなパイロットを知っています。
例外なく彼らは「酒飲み」です。
それも相当の呑み助で、下戸は一人もいませんでした。
航空法では血中アルコール濃度基準値は1リットルあたり0.2グラム未満と定められています。
これはFAA(アメリカ連邦航空局)に準じたものです。
そのFAAでの規定は、ぼくがこの世界に入る前(約40年ちょっと前)には「8 hours between bottle and throttle」と決められていました。
(酒の)ボトルと(操縦)スロットルの間は8時間以上空けることという韻を踏んだものです。
アルコールの分解能力には個人差があるので、血中濃度というより厳密な規定に変えたというわけです。
いまJALのパイロットの飲酒が問題になっています。
それでも飲酒操縦を防ぐことはできないでしょう。
パイロットが酒を飲む気持ちは分かります。
何百人もの乗客を背中に背負って飛ぶんですから、そのストレスは相当大きいと想像できるでしょう。
無事着陸して緊張から解放されたら、そりゃあ酒の一杯でも飲みたくなりますヨ。
クルマの飲酒運転は許されるものではありませんが、クルマを停止させてチェックすることはできます。
でも、飛行機はそうはいきません。
パイロットを信用するしかないのです。
乗客側としてはいま操縦桿を握っているパイロットがアルコールの影響を受けているなんて許せませんよね。
ぼくが断言できるのは、パイロットに誓約させるなんて何の役にも立ちません。
制度として法律を厳密に適用することです。
すなわち、呼気のチェックを受けないと操縦桿を握れないようにするのです。
それ以外方法はありません。
