・・・・・・・っということで、【ザ・コンサルタント】は以前観ていたので、【ザ・コンサルタント2】をAmazonプライムで観ました。
そのうち前作を思い出すかな?と思っていたら、完全に記憶から消えていました。(>_<)
まずこの映画の原題は「Accountant(会計士)」であって「Consultant」ではないこと。
主人公(ベン・アフレック)は「高機能自閉症」いわゆる「アスベルガー症候群」、すなわち高い知的能力と特定の分野での専門性を持つ患者である設定です。
彼の場合、やたら数字に強いのですが、対人関係は超苦手なのです。
だから、会計士なのです。
金融犯罪局長(J・K・シモンズ)とその部下の黒人女性と、主人公の弟が出てきますが、前作の再登場でした。
全く忘れていました。
じゃあ、前作を見ておくべきかというとビミョーです。
特に凄腕の殺し屋が主人公の弟だったというのはすでに前作で説明されています。
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完全に忘れていた前作「ザ・コンサルタント」を見直してみました。
コレがよくできたシナリオなんですね。
起承転結がしっかりしていて辻褄が合っているんです。
その証拠にかなりヒットしたそうなんです。
それを完全に忘れるとは・・・。_ノ乙(、ン、)_
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そして9年後に二匹目のドジョウを狙ったというワケです。
ベン・アフレックが老いたのは仕方ない。
いい味が出てきたとも言えるので。
でも、シナリオに前作のような緻密さが見えない。
特にアスベルガー症候群の示す超能力に焦点が合って、荒唐無稽になりすぎているところが気に食わない。
兄弟愛にも重点が置かれますが、無駄なシーンが多すぎる上に笑えない。
ちょっと穿った見方とは自覚していますが、アメリカ映画はスーパーヒーロー(超能力者)映画ばかり作っていますよね。
目先を色々変えたけど、飽きられた。
そこで、超人は超人でも、現実にありそうな超人=アスベルガー症候群に目をつけたこの9年前の映画を思い出したのです。
ですから、スーパーヒーロー映画の別バージョンなのです。
デア・デビルで大コケしたアフレックも乗り気だったはずです。
ぼくはこういう発想が気に入らないんです。
なぜなら、精神障害者をダシに使っているからです。
主人公はもちろんのこと、主人公をバックアップする超天才集団もアスベルガー症候群。
ご丁寧に凄腕の女殺し屋が出てくるのですが、自動車事故で頭をぶつけて超能力を発症した設定なのです。(無理ありすぎ。)
アスベルガー症候群などの精神障害患者は社会から冷たい目で見られているのは事実ですが、そういうハンディを背負った人たちへの理解を啓蒙するという、一見善意の動機を装っているのです。
そのくせ、超能力部分ばかりに焦点が当てられ、結局のところ人間離れした戦闘シーンがド派手に描かれているんです。(お約束の通り、自分たちの弾は百発百中なのに、数十人の敵の弾は当たらない。)
どうやら3匹目のドジョウの製作が決まっているそうです。
第1作 ★★★★★
第2作 ★★★☆☆