・・・・・・・っということで、川崎市で起きたストーカー殺人事件。
被害者は岡崎彩咲陽さん(20)。
何ともやりきれない気持ちになります。
気分が暗くなる事件は他にもありますが、ぼくはこの事件を何とか理解しなきゃいけないという気持ちにさせられるのです。
20歳の大人とはいえ、あまりに無防備な被害者。
ストーカーから殺人まで進展してしまった男の執着と短絡的な犯行。
何度もストーカー案件だと警察に訴えたにもかかわらず「事件性がない」と認識した警察。
ストーカー殺人は昔からある犯罪とはいえ、何か現代特有の背景があるような気がして仕方ありません。
複雑な背景があるとはわかりますが、この事件には現代特有の鍵が含まれているのではないでしょうか。
- 警察の対応と制度の限界:「未遂では動けない」警察と制度のギャップ
- 加害者の執着と現代のストーカー行為:「自分の感情が絶対」と思い込む若い加害者の増加
- 被害者の無防備さと社会的支援の不足:恋愛や人間関係をSNSで経験し、現実との距離感の取り方がうまく育っていない若者
- 法制度と社会の課題:2000年に「ストーカー規制法」が施行されましたが、現代の多様なストーカー行為に対応しきれていない面がある。
これらは、別々の問題でしょうか?共通した根本原因があるのではないでしょうか?
ぼくは解く鍵はSNSだと信じるのです。
強力なツールが突然現れて、人々が準備できないまま瞬く間に広まりました。
ずいぶん昔に、これからは「タコ壺型人間」が増加すると喝破した人がいました。(誰だか忘れましたが。)
一般的にSNSは情報量が豊富で、人々の視野が広がると考えられていますが、逆に視野を狭めているのではないかというのがぼくの意見です。
自分が見たい情報ばかしか見ない人間、すなわち「タコ壺型人間」の増加です。
この事件はタコ壺型人間が起こした典型的な例ではないでしょうか。