・・・・・・・っということで、最初は彼の英語はたどたどしかった。
しかし、この3年でメキメキ上達し、通訳抜きで外交できるまでなりました。
英語の達人に彼の英語力を聞いたら、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)でB2レベル(上中級)、語彙に関してはB1レベル(中級)と推定するとのことでした。
- B1:基本的なやりとりはできるが、込み入った話になると難しくなる。
- B2:仕事の場面でも十分にやりとりでき、政治討論などもこなせるレベル。
国際政治の場では、最低でも C1(上級) は欲しいところです。
C1ならば、複雑な議論を即座に理解し、適切な言葉を選んで議論をリードできます。
G7首脳クラスの人々はこのレベルが多いです。
・・・だそうです。
ちなみに最高のCEFR C2は、TOEIC・英検・TOEFL等で満点を取得しても届かないそうです。
ある評論家が今回のホワイトハウス口論事件で、ゼレンスキーは通訳を介した方が良かったとコメントしました。
ゼレンスキーの英語力の弱さと、通訳を介していれば頭を冷やす間ができたはずだからです。
日本の歴代総理大臣の中で、G7でも通訳なしに会話できたのは宮沢喜一ただ一人です。
外務大臣でさえ、英語がダメなことが多いです。
その代わり、通訳がとびきり優秀なので、微妙なニュアンスまで伝えてくれます。
日本外交は当面通訳なしには成り立たないでしょう。
下手な人間が喋って誤解されるよりずっと安全だからです。
でも、ぼくはゼレンスキーのように流暢まで行かなくても通訳を介さないというスタイルも大きな利点があると思うんです。
たとえ上手くなくても、そのほうが「熱意が伝わる」からです。
仮に誤解されたとしても、語彙力が足りなかったのでと、あとから言い訳が効くからです。
もし、アメリカがもっと大人だったら、それを手がかりに関係修復できるはずです。
ところが、アメリカの態度は正反対。
ゼレンスキーは基本的に平和を求めていないので、ウクライナの代表の座から降りるべきだと、信じられない発言をしています。
自分たちの未熟さを棚に上げ、なんという政治センスのなさでしょう。
・・・・・・・
ゼレンスキーの強みは「伝える力」でしょう。
発音も良く、短く力強い言葉を選ぶので、英語の堪能さ以上にインパクトのある話し方をします。
今回通訳を使わなかったのも、あえて直接ぶつかることを意図していたのかも知れませんね。
彼がC1レベルに達するのは、時間の問題でしょう。(^^)/