・・・・・・・っということで、アキ・カウリスマキ監督の長編最初の作品。
決しておすすめ映画ではありません。
そもそも、カウリスマキ作品はおすすめできません。^m^
彼の中毒患者のみが対象ですが、その中でも賛否は分かれるでしょう。
食肉加工作業員の青年がある実業家を射殺します。
かつての恋人を車で轢き殺した犯人ですが、無罪になった男です。
しかし、殺害の動機はどうやらそれが主な理由じゃないことがだんだん分かってきます。
なぜなら、殺害現場をある女性に目撃されたのに、自分の名前まで教えてしまうのです。
女性の方も警察に通報するだけで、彼が犯人であるとは証言しません。
なぜ?・・・と考えさせるのがメインテーマのようです。
青年は殺害の動機はどうやら、不条理な社会に対してのようなのです。
女性も同じような不条理を感じているらしく、彼が説明しなくても共鳴するようなのです。
ドストエフスキーの作品は若い頃読んで、やたら感心した記憶はありますが、婆さんを殺害した以外は全く覚えていません。(^^ゞ
「不条理」がテーマだったのでしょう。
その後青年は不可解な行動を繰り返します。
わざと証拠を残し、自分の住所を教えたかと思うと、浮浪者を犯人に仕立てようとします。
さらに、パスポートを偽装して海外逃亡を図ろうともします。
社会の不条理どころか、彼自身が不条理そのものなのです。^m^
終盤になって、彼を逮捕しようとしていた担当刑事が、オマエはそのうち自首するだろうと言います。
その理由が分からないのですが、結局青年は自首して収監されます。
たぶん、自分の「本当の罪」を認めたからでしょう。
警察を翻弄するくらい彼は頭がいいのか、バカなのか?
カウリスマキ中毒のぼくの中では、「中の上」くらいの評価です。
★★★★☆
