・・・・・・・っということで、イスラエルがレバノンを侵攻したと思ったら、イランがイスラエルに向けてミサイルを撃ち込んできましたね。
その数なんと180発〜200発と言われています。
映像を見る限り、イスラエル自慢のアイアンドームは相当数撃ち漏らしているようですね。
これを「飽和攻撃」と言うそうです。
イスラエルをユダヤ教や歴史的な流れから理解しようとしてきましたが、大きく「中東問題」を考える為には、アラブ側に触れないのは片手落ちでしょう。
今回は宗教的な面から、イスラム教のシーア派とスンニ派に首を突っ込んでみましょう。
両派の教科書的違いは以下のとおりです。
スンニ派:預言者ムハンマドの後継者(カリフ)は選挙で選ばれるべきだと考え、最初のカリフであるアブー・バクルを支持しました。
シーア派:ムハンマドのいとこであり娘婿であるアリーとその血統が唯一の正当な後継者であると信じています。
詳しいことは分からないけど、温泉まんじゅうの土産物屋だって、オレの方が「元祖」だと隣同士で言い張っていますからね。^m^
問題は、両派の仲が良いか悪いかです。
平たく言えば、イラン(シーア派多数派)とサウジアラビア(スンニ派多数派)の覇権争いなのです。
お互いがイスラム教の盟主だと、威張っているのです。
ぼくから見れば、小難しい教義解釈の違いなんかより、民族の違いが根底にあるのです。
要はアラブ人かペルシャ人かの違いです。
地図を見ればわかりますが、両国は国境を接した隣同士ではありません。
↓シーア派の分布図で、色が濃いほど割合が大きいです。
ついでに言うと、全世界で見ると、87%〜90%がスンニ派で、10%〜13%がシーア派とされています。
スンニ派の圧勝ですね。
今回問題になっているレバノン(とパレスティナ)はイランがちょっかいを出しています。
さらについでに、イエメンにも手を出しています。
サウジアラビアとイラン、直接交戦はしていないけれど、他の国を使って代理戦争を仕掛けているのです。
初めて知った言葉ですが、「中東冷戦」と呼ばれているそうです。
アラブの共通の敵はイスラエルです。
イランとしては、オレの可愛がっている子分に手を出しやがって・・・という気持ちでミサイルをぶち込んだのです。
その本心は実のところ、イスラム教社会の「盟主」であることを知らしめる「ポーズ」なのです。
可哀想なパレスティナを本気で助けているのは、イランなんだよと。
ああ、こじれることをするものですね。
さらにこじれる話を次にします・・・つづく。