国民は歴史に学ばない | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、時の為政者が使う常套手段。

 

それは、国内の不満を海外に向けることです。

 

秀吉が朝鮮侵攻(文禄・慶長の役)したのは、長い戦国時代の終焉が近づき、武士たちの目を外に向ける必要があったためです。

 

ナポレオンが周辺国と戦争しまくったのは、フランス革命で国内が不安定になったので、国民の結束を強めるためです。

 

ヒトラーがユダヤ人たちを憎悪の対象にしたのは、自分の野望を遂げるためにゲルマン人が優秀であると国民に信じさせたかったからです。

 

中国が領土拡張の野心を止めないのは、自国の軍隊や国民の不満が自分たちに向かってこないようにするためです。

 

韓国が執拗に日本に対して恨みの感情を煽るのは、政治家たちのお粗末さを国民からカモフラージュするためです。

 

プーチンがウクライナを侵略したのは、ロシアが後進国であることを国民が知り始めたからです。

 

こう見てくると、戦争の多くは「対外問題」ではなく、『国内問題』なのです。

 

・・・・・・・

 

おおよそ戦争や紛争というものは、国外に敵を作ることによって、為政者に国民の不満が向かわないように始めるのがほとんどです。

 

そして、怒りや憎しみを利用して、思うがままに国民を操りたいとの下心があるのです。

 

理性や道理によって国民を納得させるより、安上がりで手っ取り早いやり口なのです。

 

歴史上で何度も繰り返されているこんな子供騙しの手口に、国民は易々と引っかかってしまうのです。

 

国民は歴史に学ばないのです。

 

・・・・・・・

 

以上のような手法は、独裁国や権威主義国家の専売特許ではありません。

 

民主主義の大国で現在進行中なのです。

 

国民を分断することによって、権力を持とうとする人間が現れたのです。

 

アメリカは建国以来、常に戦争を継続してきました。

 

最近はその多くで失敗が続いています。

 

高まる国民の不満、不安、欲求の捌け口を国外に求める手口が制限されてきました。

 

そこで、国内に存在する意見の違いや不満を自国民に向け出したのです。

 

驚くことに、これが成功しつつあるのです。

 

160年前に起きたCivil War(南北戦争)が再現する可能性だってあるのです。