ニューカレドニアで思い出すこと | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、高校時代の友人が2浪ののち、某大学の医学部に入学しました。

 

親からご褒美に海外旅行させてやると言われ、何と選んだ先がニューカレドニア。

 

初めての外国がニューカレドニア。^m^

 

それも一人旅。

 

新婚のカップルばかりだったとのこと。

 

当たり前だ。

 

ニューカレドニアと聞くと、いつもこの話を思い出します。

 

・・・・・・・

 

何で暴動が起きているのか?

 

フランスの旧植民地アルジェリアの独立運動と同じことが起きています。

 

天国に一番近い南洋の平和な島だから、そんなにコジれないはずですがねぇ。

 

ところがコジれる原因があったのです。

 

世界的なニッケルの産地なんです。

 

ニッケル鉱石生産量は世界第5位(2016年)で、埋蔵量は第4位(670万トン)なんだそうです。

 

そのニッケルはニューカレドニアの輸出全体の95%を占めているそうです。

 

ニッケルといえば電気自動車の電池ですよね。

 

そりゃぁ揉めそうですね。

 

採掘のために原住民(カナック)では足りず、フランスから労働者が移住してきた。

 

じつのところ、戦前は日本からも多くの移民があったそうです。

 

現在カナックは人口の40%以上、欧州からの移住者の子孫は約25%を占めているそうですが、カナックの失業率は15%と他の人口のほぼ2倍で、賃金も遥かに低い(−32%)そうです。

 

旧植民地のあるあるですね。

 

でも、資源があるだけマシじゃないかと思うとそれが大間違いなのです。

 

インドネシアの生産が急増したことで、ニッケル産業は過剰生産となります。

 

価格は1年で半分になり、ニューカレドニアの輸出は30%以上減少しました。

 

たちまち外国企業は経営難に陥ります。(日本の出資会社も含む)

 

今回の暴動の下地にはこういった経済状況があります。

 

カナックたちの不満は独立運動という形で燻り続けていました。

 

フランス政府は独立されては困るので、不満を抑えるために1998年以降の移住者には投票権を与えないと約束しました。

 

ところが、フランスはこの約束をホゴにしたのです。

 

独立派は怒りますわな。

 

もちろん背後には中国やロシア(アゼルバイジャンを介して)、そしてオーストラリアの影がちらついています。

 

ニッケルを失うというより、広大な領海を失うほうがフランスにとって困ることです。

 

今日にもマクロン大統領が現地に出向くそうですが、独立派が納得するだけの提案があるのでしょうかね。

 

以上、ネットをあちこち漁って得た情報です。(;^_^A