・・・・・・・っということで、現在トヨタミライ(燃料電池車:水素自動車)に乗っています。
そのミライともあと1週間でお別れです。
4年間利用したことになります。
その経験から、水素自動車の未来は暗いと言うしかないでしょう。
最大の問題点であった水素ステーションの数は、4年前より増えていません。
逆に、よく利用していた世田谷のステーションは閉鎖してしまいました。
これじゃ水素自動車が増えるはずがありません。
国が補助金を出しても、この流れは止められないでしょう。
しかし、これは「自家用車」に限ったことで、定点で利用する事業者、例えばタクシー、バス、社用車、運送業者などには利用価値があると思います。
トヨタが開発した燃料電池ユニットは小型軽量ですので、鉄道、船舶に利用する道もあります。
何といっても排気ガスゼロで、出すのは水だけですから、地球温暖化防止に貢献します。
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以上、ありきたりな話をしました。
水素エネルギーの足を引っ張る最大の問題は、水素価格なのです。
いま水素スタンドを経営している2大業者は、イワタニとエネオスです。
そのイワタニが6月1日から素価格を1キログラム当たり1650円(税込み)と、現行の1210円から約36%も値上げします。
エネオスはすでに4月から水素価格を33%値上げして2200円としています。
だれがそんなクルマ乗りますか?
いっぽう政府は、水素価格を30年に1キログラム当たり約334円にすると寝言を言っています。
お分かりの通り、もう水素自動車は成り立たないのです。
それなのに、政府は止ぁ〜めたとは言いません。
水素社会は原油が出ない日本にとっての夢の社会です。
しかし、夢を現実のものにするには、修正を加えていかなければなりません。
この4年間で学んだことを活かして、より現実的なヴィジョンを政府は提示しなければなりません。
そうでなければ、注ぎ込んできた膨大な税金が無駄になってしまうのです。