・・・・・・・っということで、イスラエルとイランが険悪な状態になっていますね。
ことの発端は、イスラエルの航空機が今月1日午後5時ごろ、同国が占領するゴラン高原方面から、シリアのダマスカスにあるイラン領事部の建物を攻撃したことです。
領事部は大使館の隣の建物で、正確には大使館を爆撃したのではありません。
領事館と大使館の違いは、外交を行う権限があるか無いかによります。
しかし、両方とも「公館の不可侵」が認められています。
そのため、受入国による警察権の行使などの執行管轄権が排除されています。
勘違いされやすいのは、その国の領土と同じ「治外法権」があるわけでは無いそうです。(昔はそう考えられていました。)
ですから、自国の領土がイスラエルの攻撃すなわち、戦争を仕掛けられたのとは若干意味が異なります。
いずれにしろ、外国の公館にミサイルを打ち込むことは明確な国際法違反です。
ですから、イランにはイスラエルに反撃する大義名分があると主張して、300機もの無人航空機でイスラエル「本土」を攻撃したのです。
一方イスラエルがなぜ国際法を冒してまで、領事館を攻撃したのか?
それは、イランの軍隊組織の一つである「イスラム革命防衛隊」の幹部が領事館で活動していたからです。
日本のマスコミが「大使館」を攻撃と表現するケースが多いですが、あくまで「領事館」です。
そもそも、いざという時のために、大使館と領事館は別々の都市に置くものです。
隣同士ということは、イランの外交が領事館を通しても行われていたと疑われても仕方ないでしょう。
革命防衛隊が大使館ではなく、領事館に潜んでいたのは、それなりの気を使っていたことになります。
そもそもイラン革命防衛隊とは何でしょう?
欧米は「テロ組織」と認識しています。
イスラエルもそう認識しているから、ルールを無視して攻撃したのです。
次にイラン革命防衛隊について調べてみます。
・・・つづく。