・・・・・・・っということで、新千歳空港に向かっていた、日本航空のエアバスA350が無線の故障で管制塔と交信ができなくなったという事件には、ビックリしました。
かつてパイロットの勉強をした人なら誰でもビックリしたはずです。
ライセンスを取得する上で、「Light Gun Signal(ライトガン・シグナル)」は必須項目です。
ライトガン・シグナルとはこういうものです。
要は、航空機と無線通信ができなくなった時、光の合図で誘導するものです。
光の種類に意味があって、下図のとおりです。
いまはペーパーパイロットなので、完全に意味を忘れていました。
Alternating red and green(赤と緑の交互する光)は、Exercise extreme cautionで、注意してくださいだけは覚えています。(;^_^A
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ぼくがパイロットライセンスを取ったばかりの時、無謀にも単独でクロスカントリーフライトしたことがあります。
そのとき、全く知らない空港が含まれていました。
タワーとの交信は、着陸時にはスムーズに進みました。
さて、離陸する時です。
タワーが何を言っているか分からない。
管制官が親切心で色々言うのが困るのです。
『Say Again』を何度も繰り返しましたが、どうしても理解できませんでした。
仕方なく、「了解」と言って離陸してしまいました。
これはパイロットとして一番やってはいけないことです。
後から、無線機が故障したからLight Gun Signalを使ってくれと言えばよかったと後悔しました。
思い出すと今でも冷や汗が出ます。
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このようにLight Gun Signalは、自家用バイロットレベルの知識だと思っていました。
たぶん、現役のパイロットなら誰でも同じでしょう。
ところが何と、何百人もの乗客を乗せた定期航路の大型旅客機がLight Gun Signalを要求したのです。
航空業界から離れて久しいですが、関係者の間ではこの話題で持ちきりのはずです。^m^