旅客機と商船 | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、フィリピンで日本の開運会社が設立した商船学校で、初めて卒業生(90人)を出したというニュースがありました。

 

昔々その昔、ぼくは船に乗っていたことがありますので、このニュースには反応してしまいます。

 

乗船していた期間は本当に短いのですが、当時の乗組員は全員日本人でした。

 

そのとき思ったのが、日本人じゃ勿体ないなでした。

 

案の定というか、あれから半世紀以上経った今、外航船の乗組員の70%以上がフィリピン人なんだそうです。

 

日本は海運によって支えられています。

 

ですから、明治維新以来、海員を養成するのは国家事業でした。

 

今は無くなってしまったけど、国立の商船大学校が東京と神戸にあったんですよ。

 

大卒が船に乗り組むって勿体無いですよね。

 

なぜなら、当直時間以外は、麻雀をするか酒を飲む以外することがないの実態だからです。^m^

 

・・・・・・・

 

もう一つのニュース。

 

シンガポールエアショーで中国の旅客機がデモフライトしたこと。

 

中国は国産旅客機を開発していて、去年から(自国の)エアラインで運用が始まっています。

 

COMAC C919という機体で、ボーイングB737型機と欧州のエアバスA320型機と競合するクラスです。

 

機体価格は約125億円といわれ、エアバスA321neoの約125億1400万円、ボーイング737maxの約160億円と比べ、そんなに格安ってことではないですね。

 

現在は外国製(フランスと米国)のエンジンを使っているようですが、近い将来には自国製のエンジンを積むそうです。

 

これも昔々の話ですが、ぼくが航空に関わっていた頃、ホンダがビジネスジェットを開発し始めました。

 

さすがホンダ、諦めずに商用ベースに乗せたのは大したものです。

 

当時から、車の次は旅客機だと、アメリカは日本をものすごく警戒していました。

 

案の定、多くの税金を投入したにも関わらず、三菱の旅客機は頓挫してしまいました。

 

・・・・・・・

 

海と空は日本の生命線です。

 

これが絶たれれば、即死です。

 

これほど重要な課題に、日本政府が民間任せなのはどうしてでしょう。

 

「戦略」という言葉を政治家は好んで使います。

 

その言葉を聞くたびに、ちゃんちゃらおかしくなってしまいます。