ワラ人形に釘を打つしかないのか | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、今月の24日でウクライナ戦争は3年目を迎えますね。

 

2年以上も続くとは、誰も予想していなかったでしょう。

 

EUはウクライナに対して、500億ユーロ(約8兆円)の支援を決定したそうです。

 

武器支援ではなく金融支援ですが、EUはウクライナを見捨てていないとの強いサインでしょう。

 

アメリカは610億ドルの支援を議会が渋っていますが、ロシアにとってこれは良いニュースではないでしょう。

 

・・・・・・・

 

さて、戦況はこう着状態です。

 

当初予想されていたような、ロシアが武力でウクライナ全土を占領することは不可能でしょう。

 

同時に、ウクライナがロシアを武力で追い出すことも不可能でしょう。

 

ロシアは兵士や武器弾薬が不足しているとはいえ、戦争を継続させる力を持っています。

 

一方、ウクライナには限度があり、西側の援助頼りです。

 

どちらも白黒をつける力がないのです。

 

このままでは、来年の今頃に、今月には4年目を迎えるというブログを書かなくてはなりません。

 

ロシア側の戦死者数ばかりが伝わってきますが、ウクライナ側の戦死者も相当な数に上っているはずです。

 

実に不毛な戦争です。

 

・・・・・・・

 

永遠に続く戦争はありません。

 

ならば、どのような形で休戦、あるいは終戦が描けるのでしょうか?

 

歴史的には、日露戦争やアフガニスタン戦争が参考になります。

 

両方とも、ロシア国内での政変が原因でした。

 

では、今のロシアに政変はあるでしょうか?

 

来月の17日に大統領選挙がありますが、望み薄でしょう。

 

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次に考えられるのが、戦果によってロシアを交渉の場に引き出す案です。

 

ロシアに占領された東側の地域を奪い返すだけの力は、ウクライナにありません。

 

去年の夏のウクライナによる奪回作戦の大失敗が、それを物語っています。

 

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ぼくが考えた解決案は、以前書きました。

 

クリミア半島への補給路遮断です。

 

ロシアからの補給路は、ロシアが占領している回廊を使うか、クリミア大橋を使うか、海路によるかの3つです。

 

では、3つの補給路を断つにはどうすればいいのでしょうか。

 

昨日、ウクライナの無人艇がロシアのミサイル艦を撃沈しました。

 

それ以前の攻撃によって、ロシアの黒海艦隊は避難を強いられています。

 

これによって、海路による補給が困難だということが証明されました。

 

クリミア大橋は、2度にわたって攻撃を受けています。

 

残るは、回廊の遮断です。

 

そのためには、長距離射程の兵器が不可欠です。

 

西側はその供与を渋っています。

 

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クリミア半島への補給路の遮断は、交渉の大きな材料になるはずです。

 

クリミア半島はロシアが不法占拠しているのですが、占拠を認める代わりに「借地権」を与えるのです。

 

例えば、20年毎に借地権を延長するという条件です。

 

その代わり、現在占領している地域からの撤退を交換条件にするのです。

 

これではロシア側は面白くないでしょうが、最低限の「メンツ」は保てます。

 

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プーチンは強かな男ですので、国内の政変は阻止するでしょう。

 

あとは、彼の藁人形に釘を打つしかないでしょう。(ーー゛)