・・・・・・・っということで、航空・鉄道事故調査委員会(事故調)は「認定された事実」のみを元にして、事故原因を究明する機関とぼくは認識しています。
推測や仮定に基づく証拠は極力除外されます。
Air Traffic Control(ATC)を多少かじった経験上、今回の管制との交信記録を読む限り、不可解な点は一切ありません。
いま海保機に対して「You are No.1(あなたの機は第一順位)」との指示が誤解を与えたと決まったような世論です。
着陸順位や離陸順位を管制が伝えるのは、航空界では「常識」です。
それどころか、パイロット側はその情報がないと困ります。
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事故調査の目的は原因を究明して、今後に同様の事故が発生しないようにすることです。
ですから、「You are No.1」の表現が誤解を招いたとしたら、とりあえず使わないようにしたのは理解できます。
しかし、これはあくまで臨時の処置で、逆に使わないことにより、事故が起きる可能性があることは認識しなければなりません。
ここで言いたいことは、知識を持たない者が事故原因についてとやかく口を挟まないということです。
特に現代では、個人を「バッシング」することが大好きですから。
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あくまでアメリカの考えですが、航空事故の責任に関しては、下記の通りです。(Wikipediaより抜粋)
『そもそもアメリカでは「故意の破壊行為」またはそれに近い「認識ある過失」がない限り、事故機の操縦や整備に関わっていた個人に対しては刑事責任や民事責任を問わないことが原則となっている。これも(事故負罪拒否権を外すことにより)当事者からの証言を得やすくするためである。』
人間はミスを犯す生き物です。
自己に不利な事実を隠蔽されるより、真実を正直に語らせ今後の事故を防ぐ方が重要だという考えです。
これは、なかなか理解し難い考えですが、「より大人の考え」だとぼくは感じています。
日本の報道を読む限り、早いところ事故原因を推定し、その責任者を決めつけ、その個人をバッシングしたくてウズウズしているようにぼくの目には映るのです。
