・・・・・・・っということで、去年観た映画のベスト2に挙げた【心と体と】と同じ監督。
主人公は貨物船の船長。
舞台はヴァレッタ(マルタ島)とくれば、観るしかないでしょう。
この船長、あまりにも間抜け。
女性に振り回されます。
女優はレア・セドゥという、どこかで見たことのある特徴的な顔。
そっか、007のボンドガールね。
この監督はセリフが少なくて、表情や視線に語らせるのが得意です。
男女間のアルアルです。
男性は恋愛に関してはアマチュアで、プロの女性に敵いません。
しかも、陸の生活が苦手な船乗りですから、最初っから勝ち目はありません。
ぼく自身、海の生活をしていたから、その辺の事情はよく分かります。
文芸調の映画ですから、テンポはゆっくりしています。
ゆっくりし過ぎ。
そのくせ、肝心なところを省略していて意地悪です。
男の鈍感さにイライラさせられっぱなしです。
男を手玉に取った女性なのに、実は本物の恋をしていたというオチ。
省略されていますが、自殺したのでしょう。
【心と体と】が良過ぎたので、本作にはちょっとガッカリ。
★★★☆☆