映画【心と体と】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、久しぶりに映画を観たって気分です。

 

ハンガリー映画です。

 

アメリカ資本の映画にウンザリしているところで観たので、特に心に響きます。

 

 

監督も出演者も全く知りませんが、レベルの高さには圧倒されます。

 

映像の美しさ、会話を極力少なくした心理描写、ダレない緊張感・・・全てにおいてハイレベルです。

 

大袈裟だけど、今見るべき映画でしょう。

 

あれっ?・・・ちょっと褒めすぎ?(;^_^A

 

・・・・・・・

 

御伽噺です。

 

当然子供向けではなく、相当人生の経験を積んだ大人向けの御伽噺です。

 

女優がいい。

 

無名の新人なんだけど、表情の演技力が素晴らしい。

 

アヒル口をして広末涼子そっくり。

 

男優も歳取りすぎですが、すっげぇ〜上手い。

 

・・・・・・・

 

光で始まり、光で終わります。

 

その光の意味は?

 

女性がアスペルガー症候群であることが途中で分かってきます。

 

アスペルガーであるため、社会に馴染めずに大人になっています。

 

彼女の象徴するところは「ピュアー(純粋)」でしょう。

 

相手の心を読むことが得意なのに、自分の心が理解できない。

 

もう老齢に達しようとする上司に、恋愛心を抱いてしまいます。

 

それが恋であることを一生懸命理解しようとします。

 

一方男性は左手が麻痺した障害者です。

 

離婚の経験があるし、年齢が年齢だけに、もう恋愛は不可能と自分を納得させようとしています。

 

男は人生経験が豊富ですが、人間と仕事に疲れきっている。

 

そんな男が、若い女性に一目惚れします。

 

なぜ惚れたのか?

 

彼女の中にピュアーを見つけたからです。

 

男は気づきませんが、自分の中に残っているピュアーさが彼女のと同期したのです。

 

・・・・・・・

 

ピュアーを失くしてしまった現代だからこそ、今見るべき映画なんです。

 

ちょっと解説しすぎましたが、文句なしの星5つです。

 

★★★★★