被害者面 | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、リトアニアの首都ヴィリニュスに、「ウジュビス共和国」と名乗る地区があります。

 

 

共和国といっても、若者が冗談で国家と言っているに過ぎません。

 

そこの壁に憲法が掲示されていて、各国語に翻訳されていることは紹介しました。

 

もちろん日本語もあります。

 

その憲法の最後に、「勝つな」、「やり返すな」、「降伏するな」とあります。

 

ガザ地区の戦争が長期化していますが、このフレーズを思い出しました。

 

・・・・・・・

 

ネタニヤフ首相は、ハマスを壊滅させるまで戦いを止めないと宣言しています。

 

しかし、その目標は無理なのです。

 

イスラエルは、それが無理だということを一番知っているはずでしょう。

 

かつてヒトラーはユダヤ人を絶滅させようとしました。

 

一つの民族を根絶やしにすることなんか、無理なのです。

 

ハマスの首謀者を排除できたとしても、ハマスを産んだのはパレスチナ人たちです。

 

根本的原因をなくさない限り、ハマス(的なもの)は生まれ続けるのです。

 

じゃあ、パレスチナ人を抹殺するのですか?

 

それは、ナチスと同じじゃないですか。

 

・・・・・・・

 

ネタニヤフ首相には、ウジュビス共和国憲法を是非読んでいただきたい。

 

そりゃぁ〜腹が立ちますよ。

 

突然自国民が襲われ、殺害され、誘拐されたのですから。

 

ハマスも愚かなことをしたものです。

 

イスラエルの報復に限度がないことを知っていたはずなのに。

 

双方に言い分はあります。

 

しかし、子供がこんなに殺されることは、いかなる理由があろうとやめなければなりません。

 

「勝つな」

完璧な勝利があったとしても、それに見合う犠牲は計り知れないのです。

 

「やり返すな」

そのことによってさらに悲劇が起きることを知っているはずなのに。

 

「降伏するな」

力で押さえつけたとしても、民族というものは跳ね返すエネルギーを蓄え続けるものなのです。

 

たしかにユダヤ人は、被害者として歴史に深く記憶されています。

 

しかし、いつまでも「被害者面」を続け、それを利用するのは理解者を遠ざけるだけです。(被害者面とは危うい表現であることは理解しています。)

 

本当の意味で、ユダヤ人が過去の悲劇を乗り越えた証を世界は求めているのです。