・・・・・・・っということで、ワグネルの指導者プリゴジンの反乱は、専門家でも予想していませんでしたね。
今後どうなるかは、誰も予想できません。
推移を見守るしかありません。
ぼくが連想したのは、オドアケルです。
オドアケルはゲルマン人の傭兵隊長(この表現はやや不正確)で、クーデターを起こして西ローマ帝国を滅ぼした人物として、教科書で習いますね。
当時のローマは優秀な外国人の司令官に頼らざるを得ない状況だったのです。
ワグネルを傭兵とするには無理があるかもしれませんが、金で調達された軍隊であることに違いはありません。
オドアケルは西ローマの統治を任されますが、短期間で殺されます。
プリゴジンの運命やいかに。
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もう一つ連想したのが、ナポレオンのエルバ島脱出です。
パリに向かう彼を正規軍は食い止めるどころか、彼に合流したのです。
今回プリゴジンがモスクワに軍を進めているのは、正規軍が戦わずに彼の側につくことを期待しているからです。
これが上手くいかなかったら、彼は破滅でしょう。
どうやら上手くいかず、進軍を中止して別の手を考えているようです。
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ロシアの内部は、政府というよりギャングの集団と捉えたほうがいいようですね。
ゴッドファーザーであるプーチンがヘマをしたために、力を付けたプリゴジン組長がボスの座を狙っているみたいな。
要は仁義なき内部抗争なんですね。