・・・・・・・っということで、ヘッドランプで歩いたのは初めてです。
灯の届く範囲以外は、真っ暗です。
それでも、歩きはじめの時は結構ウキウキした気分でした。
スタートから間もなくトンネル内を歩くのですが、まるでディズニーランドのアトラクションに乗っている気分でした。
何しろ、トロッコのレールが前方に向かって続いているのですから。(^^)/
聞こえるのは風の音と枝木が触れ合う音、水が落ちる音、そしてところどころ渓流の音が聞こえます。
一人で闇の中を進むのですから、不気味っちゃ不気味ですよね。^m^
トロッコ道は8kmもありますから、ペース配分に気を配らなければなりません。
なぜか、前につんのめるような姿勢で早歩きになってしまいます。
すぐに分かったのですが、腰がいつのまにか曲がってしまうのです。
これじゃイカンと思い、姿勢を正してペースを落とすのですが、どうしても腰が曲がるのを押さえられません。
腹筋・背筋力が弱っているのです。
歳はとりたくないものですね。
1時間も歩くと、小杉谷集落跡地に着きます。
この集落は、伐採の拠点として最盛期には540人が暮らしていたそうです。
何と小・中学校もあったのです。
廃村になったのは1970年だそうです。
真っ暗で看板以外何も見えませんでしたが、ぼくが18歳の頃までここでは子供達の歓声が聞こえていたのです。
トロッコの道を駆けっこして遊ぶ子供達の姿を想像してみました。
・・・・・・・
まだまだ先は長いです。
腰の痛みはどんどん増していきます。
そろそろ休憩をしないと思い、近くの岩の上に腰掛けようと前屈みになった時、バランスを大きく崩してしまいました。
何の変哲もない場所で、転んでしまったのです。
手をついてもバランスを戻せず、何とそこでゴロンと一回転してしまいました。
回転するならまだマシで、線路を外れ土手から落ちてしまったのです。
2mくらいの高さでしたので、何とか這い上がれましたが、もう5メートル先で転んでいたら、高いところから川に落下してしまうところでした。
そのとき、ようやくバランス感覚が狂っていることに気付きました。
そこから、しばらく歩いたところでも、腰掛けようとしてよろついてしまいました。
昨日頭を打った影響だろうか。
それとも、暗いので距離感がとりづらくなっているだけなのだろうか。
・・・・・・・
そこで、真剣に考えました。
このまま縄文杉まで行くべきか。
それとも、引き返そうかと。
・・・つづく。