・・・・・・・っということで、エルウィン・ロンメルという人物をご存知でしょうか?
ドイツ帝国の将軍で、敗戦の間際の1944年10月に国葬に付されました。
敵である連合軍からも尊敬された、稀有な名将でした。
52歳という若さで亡くなりましたが、死因は服毒自殺です。
それは自らの意思ではなく、ヒトラーに強要されたものでした。
理由は、ヒトラー暗殺未遂事件に名を連ねたからです。
家族の安全保証と引き換えに、応じたとされています。
国民にはそんな背景は知らされず、英雄として盛大な「国葬」が執り行われました。
国民から人気の高かった彼の名声を利用して、敗戦色が濃くなった中、人心の引き締めを狙ったのです。
ヒトラーは国葬を政治的に利用したのです。
誰かの国葬を重ねるつもりはありませんが、国葬は政治的な思惑と結びつきやすいとだけ指摘しておきます。
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ロンメルは有能な軍人でした。
ぼくは彼の大ファンで、何冊か伝記を読んだことがあります。
ゲームチェンジャーとしての戦車を世に知らしめた人物です。
敵からも一目を置かれたこと。
ナチス党に断固入党しなかったこと。
ヒトラー暗殺に関与したこと。
それらによって、戦後彼は「英雄視」されています。
(貴族ではなく)民間出身の軍人で、いわゆる「戦(いくさ)上手」であることは間違いありません。
しかし、彼は「戦上手であること以上でも以下でもなかった」と、ぼくは考えています。
戦上手だけで英雄は仕立て上げられません。
英雄の周囲には神話に近い「フリル」がつきまとって、初めて英雄となるのです。
かくして、本人の実像とは関係なく、英雄はそれぞれの思惑によって利用されるのです。
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歴史というのは面白いもので、本人への評価は時代によって様々に変化するものです。
ひどい時は、英雄が国賊になったり、国賊が英雄になったり。
ロンメルに対しても、最近になって批判的な評価(ネオナチに利用されるのですが)も出てきているのです。
そこで教訓。
国葬は王族以外、民間人を対象には行わないこと。
これに尽きます。

