オオカミ少年と気象庁 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、「オオカミ少年」というイソップ物語。

 

羊飼いの少年が退屈凌ぎに、狼が来たぞ!と嘘をつきました。

 

村人は大騒ぎ。

 

少年はそれを見て面白がって何度も嘘をつきました。

 

ところが本当に狼が出てきたとき、村人はもう騙されないぞと何もしませんでした。

 

その結果、羊は全部狼に食べられたとさ。

 

・・・・・・・

 

最近の防災報道は、危機感を国民に持ってもらうために表現を変えましたね。

 

「これまで経験したことのない大雨」とか。

 

「数十年に一度」とか。

 

「第一に命が助かる行動をとってください」とか。

 

・・・・・・・

 

今回の台風14号は、上陸する前に910mmHpなんていう、とんでもない低い気圧になりました。

 

気象庁はこれまでの警報が「オオカミ少年効果」を生んでいないか、だいぶ心配なようです。

 

「ハリケーンも加え、今年世界で起きた中で一番強い台風」とか、

 

「スーパー台風と呼んでもいいくらいの規模」とか、

 

「伊勢湾台風と同等の気圧の低さ」とか、

 

表現にずいぶん苦労しているみたいですね。

 

・・・・・・・

 

いいんですよ、そんなに気遣いしなくても。

 

だれも気象庁のことをオオカミ少年だと思っていませんって。

 

だって、少年と同じように嘘をついていないんですから。

 

少年と同じように、皆が騒いでいるのを見て、面白がっているんじゃないんですから。

 

910mmHpという数値を見て驚かない国民のほうが悪いんです。

 

いまは衛星写真や、レーダー、アメダス、川の水位、降雨量などありとあらゆる細かいデータを、ほぼリアルタイムで見ることができます。

 

それをもとに、判断できない人に責任があるのです。

 

気象庁は正確な予想を、タイミングよく出せばそれでいいんです。

 

洗濯指数や着るべき服装、傘を持っていくかなんて余計なおせっかいです。

 

至れり尽くせりだから、国民は鈍感になるんです。