・・・・・・・っということで、歴史は「必然」で動くと信じています。
狩猟採集社会から農業社会へ、商業社会、工業社会、電化社会(そんな分類あったっけ?)からIT社会へ変化してきました。
それぞれの社会システムが変化するときに、そこには必ず必然的な理由が存在するのです。
労働集約型から知的集約型(そんな分類あったっけ?)社会へだんだん変化してきたとも言えるでしょう。
歴史とはそういう必然で動いてきたのですが、最近になって必然ではなく、人為的なものに変わってきたように感じるのです。
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何を言おうとしているかというと、クルマの進化(といって良いのか?)について言いたいのです。
動物(馬・牛or人間)を動力源とする乗り物から、内燃機関(エンジンですね)を利用としたものへと変化には必然性があったと思うのです。
現在も内燃機関は主力ですね。
そこに、トヨタが内燃機関と電気モーターを併用したハイブリッド(HV)を登場させました。
ぼくの目には、これも必然性があったと思うのです。
なぜなら、排ガス(Co2)による地球温暖化が背景にあって、HVの登場を後押ししたという必然です。
さらに排ガスに焦点を絞ったFCV(燃料電池車)が登場してきました。
これは流石に必然性があったとは考えにくいのですが、燃料電池そのものはアポロ計画で実際に使用され、動力源としては古い歴史を持っています。
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しかし、電気自動車(BEV)には必然性が感じられないのです。
必然というより、人為的な無理があるように思われるのです。
電気自動車には大きく4つに分類されます。
①BEV:(バッテリ式)電気自動車
②HEV:ハイブリッド自動車
③PHEV:プラグインハイブリッド自動車
④FCEV:燃料電池自動車
電気自動車ですから電動モーターが動力源で、4つの分類はそれぞれ電力供給源の違いによるものです。
BEVはバッテリーのみを電力供給源としています。
BEVは二酸化炭素を排出しないという「ウソ」がまず初めにあります。
電池を製造するにも、電池を充電するにもCo2を排出します。
ただ、BEVの外見からCo2が見えないだけなのです。
もう一つの「ウソ」は、充電ステーションが沢山あるから実用性の問題は解決済みという嘘です。
殆どの充電スタンドは、出力40~50kW程度の充電器です。
直前にも書いた通り、30分の充電時間が設定されていて、それでは100kmしか走れないのです。
じゃあ、もっと大出力の充電器で急速充電すれば良いじゃないかとなりますが、
例えば100kwの充電器を設置するとなると、50kwが500万円で済むところを2500万円の設備投資がかかるのです。
これじゃ、だれも急速充電ステーションを建設しようなんて思いませんよね。
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唯一テスラだけが、この充電問題と真正面から取り組んでいます。
スーパーチャージャーといって、1200kw級(一部2500kw)の急速充電ステーションを独自に設置しているのです。
さすが、イーロン・マスクですね。
しかし、そのステーションの数全国でたったの49ヶ所。(2022年7月現在)
あの悪名高き水素ステーションでさえ、全国で159カ所あるんですよ。(2022年5月現在)
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じゃあ、政府は電気自動車の充電網の構築を本気で考えているかというと、そうでもないのです。
現在BEVの普及のために政府は補助金を出しています。
でも、このままBEVがクルマの主力になり、1200kw級のステーションが全国に整備されたとします。
その消費電力たるや、発電所をジャンジャン建設しても足りないのです。
しかも、需要の少ない夜間でなく昼間に利用されるのです。
現在原子力発電所建設が止まって、電力が逼迫している時期にBEVが増えては困るのです。
しかも、その電力を賄うためにCo2を大量に排出しなければならなくなる。
これでは、地球温暖化防止と逆行してしまいます。
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そうなのです、電気自動車普及は「ウソ」だらけなのです。
ぼくは、トヨタがHVを発明してしまい、この分野で日本車が主導権を握った。
もう海外メーカーでは追いつけない。
だから、地球温暖化を持ち出して電気自動車神話を捏造したと見ているのです。
ホンネは日本の自動車を独走させたくない。
これは人為的な思惑といって良いでしょう。
ところが、欧米の自動車メーカーは見込み違いをしています。
BEVでは中国に勝てないのです。
結局、中国が漁夫の利をかっさらうのです。
そしてCo2を大気中にばら撒くのです。
歴史は必然で動くのです。
人為的な無理を加えてはならないのです。