・・・・・・・っということで、NATOは、ウクライナの飛行禁止空域設定の要請に応えるべきかという問題のつづきです。
設定すれば、NATOが参戦する意味になります。
そうすれば、エスカレートしてロシアは核兵器を使用する危険性があります。
だから、武器はウクライナに送るけど、自分で戦ってね・・・という話になるのです。
しかし、事情はロシア側も同じなのです。
核戦争に発展すれば、ロシアという国自体が消滅してしまうのです。
核は使えない兵器であることは、ロシアは百も承知なのです。
いわば「ちらつかせる兵器」なのです。
だったら、ウクライナを守るために(=正義を守るために)空域設定してもいいのではないでしょうか。
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ここから先は「チキンゲーム」になります。
チキンゲームはご存知の通り、向かい合った車同士が相手に向かってアクセルを踏みます。
先にハンドルを切って避けた方が負けです。
あるいは、2台の車が断崖に向かって走っていき、先にブレーキをかけた方が負けです。
この場合、核兵器のボタンを押すぞと脅しあって、先に妥協した方が負けになります。
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実は、60年前の1962年にも、ソ連とアメリカの間で行われました。
キューバ危機です。
その時の主役は、フルフチョフとケネディーでした。
今回は、プーチンとバイデンとなります。
キューバ危機の時は、フルフチョフが折れました。
フルフチョフは結局常識を持っていたのです。
今回はどうでしょう?
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チキンレースで絶対に負けない方法があります。
それは、ハンドル(あるいはブレーキ)を外して放り投げるのです。
今回、プーチンはそんなことをするでしょうか?
するかも知れない・・・でしょ?
プーチンはサイコパス(狂人)だとか、精神的に変調をきたしているというニュースが入ってきます。
チキンレースになった場合、そういう情報はプーチンにとって有利なのです。
それでも、なぜ禁止空域を設定すべきとぼくは主張するのでしょうか?
・・・つづく。