・・・・・・・っということで、ロシアとは何かを勉強して、ウクライナ危機のみならず、ロシアという国そのものを理解できればいいですね。
皆さんにとっては退屈なことを書いていますが、まあ自分にとっては面白いテーマなんです。
(その1)ではロシアの歴史をざっとおさらいして、国民は常に虐げられる立場だったこと。
(その2)では、ロシア人の持つ劣等感を経済の面で説明しようとしたこと。
今回は、主にヨーロッパとの関係を見ていきたいと思っています。
ちょっと古いデータですが、輸出入とも欧州連合が大部分を占めていますね。
(面白いのがウクライナとの貿易がかなり大きいことです。)
・・・・・・・
ロシアの歴史でも少し触れましたが、ロシアは常に侵略を受け、そして侵略する国なのです。
古くはモンゴル、有名どころではナポレオンによる侵略、ナチスによる侵略を受けています。
あまり知られていませんが、ポーランドがモスクワに入城したこともあるんですよ。(1610年)
一方ロシアのほうの他国への侵略は容赦ありませんでした。
ウラル山脈を超えてシベリアを東方に領土を拡張して行ったのは17世紀からで、19世紀までに継続して行われました。
その手口は実に暴力的で、大砲を使ったと読んだことがあります。
さらに18世紀に帝政ロシアのピョートル大帝がとった南下政策、および19世紀のクリミア戦争が有名ですね。
19世紀後半は「汎スラブ主義」を掲げていました。
・・・・・・・
では、ロシアが行ったヨーロッパへの進出はどうでしょう?
最大の版図は第二次世界大戦によって得た国々ですよね。
何たって、ドイツの東半分まで手に入れたのですから。
しかし、ベルリンの壁崩壊後は旧ソ連邦から独立していく国々は多く、その多くはEUに加盟し、NATOにも加わっています。
離反していく理由は、ロシアが沈みゆく国になってしまったからです。
ロシア人はヨーロッパに憧れ、ヨーロッパの一員に加わりたいとの願望が常にありますが、ヨーロッパ側からは常に、二等ヨーロッパ人として見られているのです。
ロシア革命によってロマノフ王朝が潰されず、もう少し別の形で軟着陸していたら、今のヨーロッパはもっと違った風景になっていたことでしょう。
・・・もうちょっとつづく。