・・・・・・・っということで、母の実母は、母を生んでからすぐに亡くなってしまいました。
5人兄弟で初めての女の子で、たいそう喜んだそうです。
母の名前にそれがよく表れています。
親戚の「るい婆さん」に預けられて育てられました。
いわゆる母子家庭の変形ですね。
るい婆さんは金持ちでもないのに、母は不自由した記憶がないそうです。
商才があって、どこからかお金を工面してくる不思議な人だったそうです。
父と結婚したときはるい婆さんとセットで、いわゆるコブ付きでした。
ぼくも小学1年まで一緒に暮らしていたので、よく覚えています。
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ちょっと前置きが長くなりました。
冬の真夜中に、るい婆さんの様子が変だと気付き、母は真っ暗な夜道を医者を呼びに必死で駆けていきました。
見たわけではないのに、はっきりその姿を思い浮かべることができます。
そのときは気にも留めなかったそうですが、反対側から白い浴衣を着た男性二人組とすれ違ったそうです。
あとから変だと気付いたのは、真冬に浴衣を着るか?・・・でした。
医者の手を引いて家に戻ってきたときは、既にるい婆さんは息を引き取ったあとでした。
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(蛇足)
お迎えが来たのだろうと言っていました。
母がそんな作り話をするはずもないので、本当のことでしょう。
虫の知らせといい、別のところでの目撃といい、ドアのノックといい、人の生死に際しては不思議なことが起こるものです。