違いはボーイスカウトが斥候が任務のベースだったことに対し、ユーゲントの方は次の世代を担う殺人マシーンとしての「兵士」の養成が目的でした。
ドイツ軍が強かった訳です。
子供のときからナチス信奉を叩き込まれ、ベルリンで最後まで抵抗したのもこの子供たちです。
この映画は「おとぎ話風」ですが、ある意味、歴史に忠実な映画なのです。
子供を戦場に駆り立てようなんて発想は、正気の沙汰ではありません。
しかし、ナチスだけでなく、ポル・ポトも、アフリカのゲリラも、ISも実際に子供を使い捨てにしたのです。
日本だって大正・昭和には「軍国少年」という言葉を生みました。
戦争は勝たなければならないけれど、女子供老人を巻き込んだ時点で敗けです。
この映画は、さらにユダヤ人への迫害という重いテーマを重ねています。
子供の視点から見たコメディー仕立ては、実に斬新なアイデアでしたが、観客をグイグイ引っ張り込む力は弱いと言わざるを得ないでしょう。
もう少しコメディー色を全面に出した方が良かった。
その方が戦争の狂気との対比が際立ったと思われます。
実に意欲的な企画で、果敢にチャレンジした姿勢は評価出来ます。
★★★★☆