・・・・・・・っということで、あっ?
そんなに興味ない?このテーマ。
^m^
次は④管理された自由の実現です。
管理された自由には二種類あって
(1)企業の自由
(2)個人の自由
です。
先ず(1)ですが、言うまでもなく共産主義は、国家による管理経済です。
鄧小平が導入した【共産主義の枠組みの中での資本主義経済】は難題中の難題です。
共産主義が油とすれば、資本主義という水を油で包み込まなくてはなりません。
失敗すれば、ソ連の二の舞です。
既に述べたように、資本主義は自由が基礎です。
企業活動の「自由」を如何に「管理」するか、その仕組みが必要です。
「党建」といって、企業内に共産党組織を設置するのです。
国営企業はもちろんですが、民営企業でも5割超に達しているそうです。
何と、外国企業の7割にも党組織が設立されているというから驚きです。
企業として認可するときの条件なのでしょう。
露骨ですね。
イザとなったら、仮面を脱ぎ捨てて共産主義の本性を現すのです。
もちろんあのHuaweiも中国共産党のコントロール下にあって、民間企業だとの主張は噴飯ものです。
次に(2)の個人の自由に対する管理です。
これは、ITがあって初めて可能になったのです。
もしゲシュタポやKGBの時代に今のIT技術があったら、世界は間違いなく今と違う姿をしていたことでしょう。
そういう意味で、シー・ジンピンはツイていたのです。
シーの提供する自由は、一部の人々を豊かにさせるという段階から、次の「共同富裕」の段階に入ったのであって、それと引き換えに個人のプライバシーは国家に提供しろというものです。
ぼくが見る限り、それは成功しているように見えます。
香港人に対しても、そんな「管理された自由」を受け入れるよう要求し、妥協はあり得ません。
シーがどれほど本気か、個人や組織の監視調査を正当化する「国家情報法」を成立させ、治安維持費が国防費を上回る規模で投じられていることから分かります。
「完全監視社会」の格好の実験場になったのは、ウイグル自治区であって、漢民族以外の民族に対する彼の容赦ない残虐性を見ることができます。
あんな穏和な顔をしているのに、「人民民主独裁の武器を躊躇なく行使せよ、情け容赦は無用だ」と言い放っているのです。
ぼくが分からないのは、これが彼の本性なのか、目標を達成するための「必要悪」と考えているかということです。
・・・・・・・
次は、いよいよ最後の⑤独裁体制の足場固めです。
・・・つづく。