・・・・・・・っということで、アメリカのTVドラマ【the Boys】は面白い。
シーズン1の8話だけ公開されていますが、一気に見てしまいました。(^_^ゞ
アメコミ主人公をおちょくったキワモノ的なドラマかと思ったら大間違い、鋭い社会風刺になっています。
大まかなストーリーは、それぞれの得意技を持った超人たちを集めて企業化します。
その中でも特に優れた資質を持ったセブンというグループを作り、集中的に売り出します。
どこやらの「何とか48とか46」やらのグループ名を連想させ、考えることはどこも同じですね。
事件を察知すると、犯罪現場に適した超人が派遣され、悪いやつらをやっつけます。
ですから、国民の人気は絶大なのです。
企業は、彼らのイメージ戦略に基づいて、関連商品やタイアップ料によって利益を生み出す構造です。
お分かりの通り、そのビジネスモデルはアメリカそのものなのです。
彼らの売りは当然、「正義の味方」であることが大前提です。
このドラマは、この大前提の化けの皮を剥ぐことがメインテーマです。
ここまで書いてきたことで、どれ程ブラックな物語になるか予想が付きますよね。(^^)/
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かなり強力な超能力を持ったある若い女性がその企業に採用され、セブンの一員に選ばれます。
子供のときから憧れていた組織に加われたことで、彼女(と母親)は有頂天になります。
ところが・・・
超人たちの正体は皆、クソ野郎ばかりだったのです。
入社早々、彼女はセクハラを受けます。
この部分はアメリカ発祥の#me-too運動のパロディです。
物語の開始早々、主人公の恋人が超人の一人の不注意で死んでしまいます。
アメコミでは、悪との戦いによってビルや道路、クルマなどが派手に破壊されますよね。
でも、冷静に考えれば、一般人が巻き込まれて相当死んでいる筈ですよね。
このドラマでは、企業の弁護士がすぐ主人公のところにやって来て、示談書にサインを要求します。
これって如何にもアメリカ的でしょう?^_^;
企業を牛耳っているのは腕利きの女性で、事業の拡大のためにはどんな汚い手も厭いません。
超人たちを警察の代行どころか、軍の一部に昇格させようと、政治家たちを次々と抱き込んでいきます。
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そこに現れるのが、The Boysです。
彼らは、それぞれこの超人企業に恨みを持っていて、超人たちを殺害しようとしています。
もちろん、主人公もこの一団に加わります。
ここに「生身の人間対超人」のバトルが展開されるのです。
もちろん、Boysの方が絶対的に不利です。
しかし、実に汚い手を使って戦うのです。
ここで面白いのが、超人たちもBoysたちも一枚岩でない点です。
仲間同士が喧嘩したり、裏切ったり騙したり、一人一人の個性と抱える葛藤が丁寧に描かれます。
この辺の演技には全く手を抜かずに、下手な人間ドラマより感動させられてしまうくらいです。(^_^ゞ
とんでもなくブラックでしょう?
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超人たちには大きな秘密が隠されていて、あっと驚く展開になるのですが、ネタバレになるので止めておきます。
テーマはズバリ「アメリカの欺瞞」です。
世界で行っているアメリカの正義が、欺瞞であることを告発しています。
シーズン1では露骨には描かれていませんが、トランプとそれを支持するアメリカ国民への不安。
政治家たちの腐敗、ウォール街が象徴するモラル無視の経営手法、有罪を無罪にする弁護士たちの強引さ、保険会社の横暴、世論を誘導するマーケティングの駆使、ドラッグの蔓延、移民への差別、パワハラ・セクハラの常態化、銃社会、新興宗教による洗脳活動・・・全ての欺瞞をブラックユーモアに包んで、洗いざらいさらけ出しています。
そう、このドラマは政治的なメッセージで構成された、骨太な作品なのです。
そして、シーズン1にはついにテロリストを仮想敵として捏造するところで終わっています。
ぼくの映画評はあまりストーリーを書かないので人気がありませんが、どうです?見る気になりましたか?(^ω^)