【子をつれて】
葛西善蔵著
ニンテンドーDS文学全集
私小説作家だそうだ。
酒飲みで生活力がなければ、貧乏になるのは世の理(ことわり)。
小さな子供二人を抱えたまま、家賃を払えなくなり、
町をアチコチ放浪し、人の情けにすがろうとするが、
結局、腹をすかして疲れ果てて眠るという筋。
だったと思う。
チョット前に読んだので、だいぶ忘れている。
でも、暗くないんですよね、作者本人。
もちろん明るくはないが。
自分の置かれた状況をあまり切実に感じられない人間らしい。
こういう人間って、案外可愛がられるものである。
作者本人もそんな人間だったのだろう。
一昔前の作家って、皆こうだったんじゃないかな。
ビンボーだけど、酒飲み。
借金をして小金が入ると、パッと刹那的に使ってしまう。
将来のために、残しておくなんていう考えに、まず至らない。
これは、病気ですね。
気の毒な病気である。
自分も、その気(け)があるので、気をつけなくては。