【羅生門】
芥川龍之介著
任天堂DS文学全集
このブログ、だいぶ間が空いてしまったが、本を読んでいないわけではない。
この任天堂DS文学全集収録100冊の内、43冊を読み終わった。
いったい、どれを読んで、どの感想文を書かなかったか、もうゴチャゴチャになってしまった。
ということで、あ行から始めます。
芥川龍之介というと、くもの糸の感想文を、中学一年生のとき書かされた。
中学生のクセに、斬新な切り口の感想文を書いたのを覚えている。
結構評判がよく、先生も褒めてくれたような記憶がある。
彼の小説は、こんなに短編だったっけ?
古典に題材をとって、それを自分の味付けに変えてしまうのが得意のようである。
この羅生門の、キモは何といっても、視覚的な表現だろう。
最後に身ぐるみ剥がされた老婆が、羅生門の上から下の闇を覗き込むとき、白髪が逆立った描写は、まさしく視覚的で圧倒的な印象を残す。
その闇とは、下人が残っていた善を完全に捨て去って自身を投じた、悪という底なしの闇なのである。
この、光のコントラストが素晴らしい。