・・・・・・・っということで、アメリカのテレビシリーズ【The Expanse】を見終わりました。
3シーズン36話×50分として、1,800分=30時間の大作です。
長編ですが、面白くて途中で止められません。(^^ゞ
かなり骨太のSF作品です。
舞台は太陽系です。
人類は高速移動手段を手に入れ、火星や外小惑星帯(ベルト)に次々と植民地や基地を建設しています。
SF映画に付きものの、人工知能や宇宙人は一切出てきません。
あくまで人間の物語で貫いています。
そこがこの作品の特徴であり、魅力です。
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さて、太陽系支配は当初、地球が中心になっていましたが、先ず火星が独立して独自の軍事力を持つようになります。
小惑星帯の人々はベルターと呼ばれ、鉱物資源などを供給する労働者たちで、地球人や火星人から一段下の人種として差別されています。
地球人は一番環境に恵まれていますが、軍事力では火星軍に劣ります。
火星は地球のような環境にすべく火星を改造中ですが、上手くいっていません。
ベルターたちは虐げられているので、独立運動を各地で起こし不満を爆発させています。
そうなのです、舞台は宇宙ですが、現代と共通するテーマをSFという形でシンプル化して問題提起をしているのです。
そういう意味で、この作品はSFの王道を踏襲しているのです。
もちろん、エンターテイメント性を持たせるために、宇宙戦艦など出てきて、レールガンや誘導核ミサイルで派手に撃ちまくるシーンも豊富です。
しかし、あくまで人間の行動が中心に描かれます。
登場人物たちはそれぞれ個性が強く、彼らがどういう役割をになっているのか、きちんと割り与えられています。
登場人物が多いのに、無駄な登場者が居ないのもこの作品のレベルを引き上げています。
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そんな三つ巴の人類が緊張状態にある中、突然異性人が太陽系内に送り込んだであろう未知の病原菌が発見されます。
つづく。