ウン、アイデアはいい。
ロボット二原則(1.生き物を傷付けない2.勝手に改良しない)を組み込んだロボットが、第2原則を破ってしまったらどうなるかという話し。
傷付いたロボットが、勝手に部品を集め、自己修復していることから物語りが始まる。
そうなると、いつかは人間の手に負えなくなる進化をしてしまうのではないか。
ウゥ~ン、二番煎じかなぁ?
しかし、真面目に製作しているその姿勢が好ましい。
無表情なロボットのデザインがいい。
酸性雨の降る都市は、ブレードランナーの世界観の完全なパクりだが、画面のトーンは悪くない。
スペイン人の(垢抜けない)生真面目さが現れている。
面白い台詞をいくつか挙げると・・・
人類はいつか滅亡する。
死ぬことを嘆くのではなく、今を生きろなんてロボットに言われてしまう。
人間は能力の限界があるから、ロボットが説明しても理解できないだろう。
猿が木から降りた。
人間は凶暴な猿に過ぎない。
人類が滅びた後は、ぼくたちロボットが人間に代わって引き継ぐから良いじゃないか。
興業としては大失敗。
批評家の評判も芳しくなかった。
ぼくが思うに、最大の失敗原因は主役のアントニオ・バンデラスじゃないかな。
バンデラスは好きですよ。
でも、暑すぎる。
キャラクターが濃すぎる。
スキンヘッドにするくらい役柄に入れ込んでいるのだが、SFには濃いラテン系は似合わない。
彼は、ギターでマリアッチを奏でるのが似合っている。
泥だらけになって熱演すればするほど、違和感は増していく。
SFはリアル感より、無機質な方が良い。
せっかく良いアイデアに大金を投じたのに、オシイ。(/。\)
★★★☆☆