・・・・・・・っということで、年金の話その3。
そう、年金に関して言えば、長生きしたほうが得で、早死にしたほうが損なのである。
それは、定年後死ぬまでに受け取る額と、それまで働いて積み立てた(本当は積み立てじゃないが)総額の差額がプラスかマイナスかで損得を語っているからである。
年金支給額を決めるとき、労働人口からの収入と、定年後の人口の平均寿命が重要なパラメータとなる。
他に、年金機構が年金を株などに投資して運用益を得ようとするパラメータもあるが、ここでは考えない。
プールに入る水の量と出て行く水を蛇口で調整し、プールの水が極端に減らないようにすればいいという実に単純な計算なのである。
しかし、問題が起こった。
労働人口と高齢者人口のバランスが急激に崩れたのである。
このブログでも書いたとおり、人口だけは的確に未来を正しく予測できる統計なのである。
実のところ、とっくにプールの水が足りなくなることは予測できていたのである。
入る水がどんどん減っていくのに、蛇口はいままでどおりに開けたままにしておいたらどうなるか、実は皆知っていたのである。
世の中では「このままでは年金が破綻する」とよく言われる。
しかし、破綻することはあり得ない。
プールの水量を一定にキープするためには、蛇口を絞ればいいだけだから。
そうです、それじゃ生活が出来ないという声が聞こえる。
例えば、どんどん年金額を減らして、5万円/月になったとしよう。
家賃も払えませんね。
でも無いよりマシと考えることも出来ますよね。
これからの高齢者は、そういう考えかたに変えなければならないのである。
その2で書いたとおり、「年金は同胞愛」である。
他人に金をくれてやるのである。
もし、年金なんてどーせ破綻するのだから、払わねえぞと若者は考えるだろう。
しかし、その考えは止めた方がいいだろう。
自分たちが高齢者になって、死ぬまで毎月入ってくる5万円は絶対に有難いのだから。
・・・つづく。