・・・・・・・っということで、地方都市を巡っていると、寂れた感じがツライ。
街の一角を占めるシャッター街を見るのも辛いんだけど、街全体が醸し出す元気のなさがツライ。
かつては豪華だっただろう店舗が、看板そのままに荒れ果てている姿をさらけ出している。
そういった雰囲気を打破するために、目玉になる施設に税金を投じるのだけど、なにか的外れ。
却って赤字を増やしている結果となっているケースが多い。
結局、役人たちは箱モノにしか発想が向かない。
駅の観光案内所で配っているパンフレットがやたら明るい作りなのが、現実との乖離が感じられて悲しくなってくる。
何が問題なのか、どうすれば良いか以前に、自分達はどういう街を目指しているのかさっぱり見えてこない。
人口減少は地方都市に限らず日本全体の問題です。
地方によって抱える問題は千差万別でしょう。
しかし、若い人たちが街を出ていくことだけは本気になって防がなければならないのは事実でしょう。
生産性が明らかに低い老人だらけの街に未来はありません。
若い人たちが外に出ていくより残った方が面白いと感じさせるにはどうすればいいのか。
ナァ~んだと思われるでしょうが、ぼくらみたいな年寄りがいくら考えても良いアイデアに辿り着きません。
若い人たちに大幅な権限と責任を持たせて、彼らに考えてもらうしかありません。
年寄りはとかくモノに投資する傾向があります。
結果がモノとして見えるから安易なのです。
反対にヒトに対する投資は目に見えないから難しいのです。
今の若い人はぼくらよりずっとしっかりしていて賢いです。
ぼくらが若かった頃に比べずっとずっと賢い。
そしてガッツがあります。
もし、ぼくらの世代にまだ出る幕があるとしたら、若い人たちが自由に動けるようサポートをする以外、他に何があるというのでしょう。