・・・・・・・っということで、人生には目的(or目標)が必要だという。
目的に向かって生きることこそ充実した人生が送れるのだという。
逆に、目的のない人生ほど無意味なものはないという。
本当にそうだろうか・・・と考える。
・・・・・・・
確かに目的に向かって努力する人は美しい。
オリンピックで金メダルを取ることを目標に置いている人、
東大合格を目指す人、国家資格をとるために猛勉強をしている人、
外国語の習得、自宅を建てる、金儲け、立身出世、政治家、企業家、具体的なあらゆる職業・・・・
目的を持つ人は幸いである。
なぜなら、目的が明確になれば、達成するための具体的な計画が立てられるから。
たしかに、目的に向かって努力できる条件がそろっている人-いない人がいる。
たしかに、全部が全部目的を達成出来るわけじゃない。
たしかに、その人により絶対に無理な目標も世の中に存在する。
だが、その努力はけっして無駄にはならない。
本当にそうだろうか・・・と考える。
・・・・・・・
目的を持っている人は幸いなるかな。
その人は無駄な悩みや迷いがないから。
しかし、この世の中に明確な目的を持って毎日を生きている人がいったい何人いるのだろうか。
なんとなく大学に入学し、なんとなく会社に就職し、なんとなく与えられた仕事をしている人が殆どじゃないのだろうか。
目的というけれど、与えられた範囲の中、与えられた環境の中で仕方なしに目標を選んでいるに過ぎないのではないだろうか。
だって、本当に就きたい仕事、行きたい会社があっても、書類選考で刎ねられ、面接で刎ねられれば自分の目的はあっけなく潰えてしまうのが現実ではないか。
人生の目的を持つことがいいことだなんて、無責任に煽らんでくれよ。
本当にそうだろうか・・・と考える。
・・・・・・・
ダメダメ、ぼくのような世捨て人の戯言なんかに若い人は聞く耳を持ってはダメですよ。
目標に向かって突っ走れ!
当たって砕けろ!
挫折なんか乗り越えろ!
きっとその先には栄光が待っている!!
本当にそうだろうか・・・と考える。
・・・・・・・
あ~あ、疲れた。(読むほうも疲れた?)
何を言いたいんだっけ?
ぼくぐらいの年齢にならなきゃ分からないだろうけれど、目的がなくたっていいじゃないかとも考えることができる。
目的のない人生のどこが悪いのサ。
これと決めた一つの目的にわき目も振らず突っ走るってほうが不自然じゃないかな。
そうじゃなくて、目的もなく旅をして、見知らぬ道を歩きながら、見知らぬ風景を見、見知らぬ人と会う。
そういう生き方に後ろめたさを感じる必要なんてないではなかろうか。
一本の道に興味を持ち、一つの風景を愛で、一人の人に好奇心を持つ。
そうやって興味の赴くままに身をゆだね、
行き着いた先が目的地。
こうして辿り着いた目的地と一心不乱に目指した目的地と、いったいどこに差があるのだろうか。
・・・・・・・
こういう言葉は若い人には毒だけど、ただ一つだけ忘れちゃならないのは、つねに「高み」を目指す姿勢は変えないこと。
それを忘れると、こういう生き方は「堕落」と紙一重ですからね。^m^