【喜びから人生を生きる(Dying to be me)】 | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、この本を読んで人生観が激変したという誰かさんが言えば、読まないわけにはいかないでしょう。^m^

こんな年寄りになっても、変化するチャンスがあるのかとの淡い期待があったのも事実です。

結果から言えば、変化はありませんでした。(ーー;)

臨死体験の話ですが、その事実より、臨死体験を経験したことによってどう自分の考え方が変わり、その結果どう生活が変化したかがミソです。

著者は紛れもなく末期がんで病院に担ぎ込まれ、医者が臨終だと診断したのは事実で、疑う余地のないものです。

臨死体験を語る部分はすでにどこかで読んだことのある内容でした。

他の臨死体験話と異なるのは、各部位に転移した癌が完全に消失したことです。

奇跡としか思えないこの事実を、医者の証言から裏付けて見せます。

そう、奇跡としか言えません。

・・・・・・

すると、俄然興味が湧くのは、1)死後の世界は存在するのか 2)末期がんは気合で(?)治すことができるのかです。

筆者はそれに明確に(?)答えているのです。

曰く、自分(と全生命)は宇宙と繋がっており、現在・未来・過去は同時進行しているのであって、死後の世界も現在進行形であるというのです。

癌は決して敵ではなく、自分のマイナス面が癌という形になって現れてきているのだから、自分をプラス評価すれば癌は発生しない。

その証拠に、私は心の持ち方、すなわち自分を愛することによって癌を消滅させることができたではないか。

詳しくは読んでもらわなくちゃいけないのですが、なかなか理論整然として説得力があるのです。

・・・・・・

ここからは意地悪なジジイの感想を率直に書きます。

1)要するに、「病は気から」なのね。

2)著者は女性でインド人です。

インドの女性と言えば、男性に従属する社会システムの中で生きなければなりません。

この本で、自分はいかに自分を殺し、他人に気に入られるよう教育され生きてきたかをまず説明します。

そういう環境の中で、自分を抑圧してきたことが癌になった原因だと書いてあります。

だから、自分のエゴでさえもポジティブに捉え、他人の価値判断なんか気にせず自分を大切にしろと展開していきます。

他人を幸せにするのに、まず自分が幸せでなければならないと結論付けます。

とすると、これは女性解放論に、結果的になっています。(著者は意図していないだろうけどね。)

3)裕福な人の悩みなのね。

自分が如何に良いほうに変化したか誇らしげに書かれています。

だけれども、所詮これは裕福な人に対する処方箋に過ぎないのじゃないかという印象を与えます。

世の中には貧困にあえぎ、食べることさえままならない人がたくさんいます。

彼女のこの悟りは、そういう人たちに役立つのでしょうかとつい考えてしまいます。

4)宗教を超えている。

彼女のいい点は、宗教の教義が人を縛るのが良くないと言っていることです。

彼女の説く宇宙の愛は、宗教さえも超越しているからです。


・・・・・・

以上、残念ながら、ぼくの人生観を大変換するには至りませんでしたが、書いてある内容には頷かされる点が沢山あったことは申し添えておきます。

この本は、女性、特に癌をわずらった経験がある人にはオススメでしょう。