・・・・・・・ということで、人をたしなめるとき、
「細かいことを言うな」とか、
「大局を見ろ」とか、
「いつまでこだわっているんだ」とか、
「もっと大人になれ」とか言いますよね。
大体においてこの言い分は正しい。
そうしなければ先に進めないからである。
だけれども、人間の進歩を振り返ってみると、逆のほうが正しいことがしばしば起きる。
「細かいことを言う」
「細部にこだわる」
「子供の視線を失わない」
そういう人のほうが、人類に大きな飛躍をもたらすものではないだろうか。
・・・・・・・
子供を育てるとき、若い人を教育するとき、部下を訓練するとき、このさじ加減がとても難しい。
大局を見られると同時に、細部にも注意を払える。
こういう人物がベストなのだろうけれど、そういう人はなかなか存在しない。
大体が、常識的で平凡な大人に育ってしまう。
・・・・・・・
ぼくが言いたいのは、もっともらしい言葉をサラッと見過ごすのではなく、時々は反対の意味に置き換えてみる必要があるのじゃないだろうかということである。
「そんな馬鹿なことを言うな」といわれそうだが・・・。