空白の時間 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・っということで、旅をしていると突然時間が有り余ることがあります。

今日のイスタンブール行きのバスの出発時刻は13時。

アパートを追い出される時間が10時。

何もすることがない。

高い費用と時間を費やして外国旅行をしているのに、バス待ちだけで半日以上を無駄にさせられる。

なんとも勿体無いことです。

・・・・・・

だけれども、こういう時間がとてもいいのです。

不思議に、こういう無駄な時間が記憶に残るのです。

これこそが分刻みのパック旅行で味わえない、個人旅行の醍醐味なのです。

海岸に面したちょっと小高い場所にベンチが並んでいます。

正面にはビーチが広がり、パラソルが並んでいます。

海水浴客たちがそれぞれノンビリと寝そべっていたり、歩いていたり、少ない人数だけれども、泳いでいる人たちもいます。

時々、子供のはしゃぐ声が聞こえてきます。

今日も快晴で、強烈な光線が降り注いでいます。

いまベンチの一つに腰をかけていますが、太陽とともに木陰が移動して、それにつれ、ぼくも移動しなければなりません。

隣のベンチには、一歩間違えれば浮浪者のようにみえるオッサン。

ただただボォーっとして座っているだけです。

その更に向こうのベンチには、三人のオッサンたちが熱をこめて話し合っています。

デモクラーテなんてぇ単語が聞こえてくるので、政治に対して文句を言っているのでしょう。

かれらは友人同士の旅行者らしく、自転車で走り回るのに飽きて、ここで会話を楽しんでいるのでしょう。

耳を澄ますと、聞きなれないキーキーという鳥の声。

どこかで低く響くエンジンの音。

後ろの方では時々、木を切るチェーンソーの音も聞こえてきます。

・・・・・・

そうこうするうちにここに座ってから1時間半が過ぎようとしています。

いつの間にか隣の浮浪者風のオッサンも消えてしまいました。

さて、バスのオフィスに行くまであと1時間。

残ったブルガリア通貨の10レフを使い切らなければなりません。

700円なんですがね。

下にあるバーでビールとサンドウィッチくらいには足りるでしょう。







結局ピザになりました。