・・・・・・っということで、太宰治展は最終日にもかかわらず大盛況だった。
そのなかでも、ちょっと拾い読みした彼の言葉が心に残った。
まあ、正確な言葉ではなく意訳であるが。
1)料理の美味しさより板前の心尽くしが美味しいのである。
これは、あの「お・も・て・な・し」の心に通じるものだろう。
日本の料理も外国の料理も、作り手の「こだわり」がある。
だから、どこの国の料理が優れているとは言わない。
だが、日本の料理には「心尽くし」の要素が他の国よりずっと強い気がする。
味、鮮度、盛り付けの見た目が料理の3大要素だろう。(テキトーだが。)
日本の料理人が、作られた料理が、どうお客の口に入るかまで神経を使うのは病的なくらいだ。
2)キミたちは知らないことがないのがいけない。
これは、評論家に対する言葉である。
まあ、小説家に限らず、何か作品を発表する芸術家に対し、必ず評論家という人種はイチャモンを付けるものである。
知らないことを認める。
人を批判するとき、このことは決して忘れるべきではない。