水路から眺めても、道を歩いていても必ず教会に行き当たる。
それも皆、立派な教会だ。
まあ、島なので仕方ないとは思うが、これほどの密度で教会が建っているというのは、ちょっと不思議。
ぼくが思うに、それほどヴェネツィアは繁栄していた証拠だということ。
ご存知のように、ヴェネツィアは強大な海運国だった。
アドリア海のみならず、東地中海を一手に牛耳っていたのだ。
途中、あのジェノヴァと覇権を争っていたこともあるが、勝利を収めたのはヴェネツィアである。
その優位はあの大航海時代に喜望峰周りの航路が発見されるまで続いた。
アジアとの貿易を一手に引き受けるということは、どれほどの富をもたらしたか想像することは不可能ではない。
たぶん、ヴェネツィアには貿易で成功した富豪があちこち誕生したことだろう。
すると、自分の住む区域に礼拝堂を作りたくなるのも自然な発想のはずだ。
もちろん航海の安全と、永続的な商売の繁栄を神に祈ったことだろう。
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まあ、ぼくの観察もそんなに間違っていないだろう。





