・・・・・・・っということで、先日読み終わった「小さなおうち」という小説にはいろいろと考えさせられた。
大きなテーマは同性に対する愛なのであるが、作品中での扱いはそこから連想するような重いものではなく、主人公の家政婦にもそれに気付かせないくらいに軽く展開している。
そのことに触れた重要な部分を抜き出すと:
「―男女相愛の道程を辿るのは人類の第一の本道であるにちがいない、けれどもなお第二の路はあるはずだ。そしてまた同時に第三の路も許されていいはずだ、相愛の人を得ずして寂しいながらも何か力いっぱいの仕事をして生きていく人たちのためにこの路はやはり開かれてあるわけだ。第一の路をゆく人も第二の路をゆく人も、各々その路を一心に辿ってそれによって己を生かし切り善く美しく成長させて・・・・・・」(吉屋信子という実在の小説家の書いた文の一節)
小説の中で、主人公の家政婦は奉公先の美しい主婦に(仕事面で)一生懸命尽くし、結局自身は結婚せずに一生を終えるということになっている。
その一生懸命さの本質は、同性である彼女への愛であるのだが、戦前のしかも田舎生まれの家政婦は最後までそれに気付かない。
これを現代版に置き換えると、仕事を熱心に続けながら、婚期を逃してしまった女性問題に突き当たる。
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ちょっと長くなりそうなので、ここで一旦切ります。