・・・・・・・っということで、ぼくの飼っていた犬は駄犬中の駄犬だったが、生涯一つだけ有意義なことをした。
あるとき夜中に首輪を外して逃げ出し、しばらくして戻ってきた。
何か咥えているので、無理やり口をこじ開け吐き出させた。
なんとそれはきれいに折りたたまれた一万円札であった。
いつもはクチャクチャに噛み砕いてしまうのに、そのときだけはちょっと歯型が付いたくらいで全く損傷していなかった。
一体どうやって拾ってきたのだろうか?
その一万円で、彼に美味しいものを食べさせてやったのかどうか、全く記憶にない。(^^ゞ