・・・・・・・っということで、今度母の手術を執刀する担当医がスゴイ。
どうスゴイかというと、自信満々なのである。
驚くほど若い。
なのに、過剰なくらいの自信家である。
その自信はどこから来るかというと、最先端の技術を身につけているという自負からであろう。
手術の同意書をもらうための事前説明を彼から受けた。
彼はもう何百回と同じ説明を繰り返してきたことだろう。
こちらは、リスクを聞かされても、じゃあ手術はイイですとは言えない。
そんなことはお互いに分かりきっている。
あくまでも定められたマニュアルに沿って、事務的な説明会を開いているだけだ。
だが、いくらマニュアルだからといっても、それは無意味な行為ではない。
それは、この医師がどれくらい信頼できるかを判定する絶好のチャンスなのだから。
ぼくら家族は、手術のことを聞いている以上に、彼の人間性を見ているものなのである。
彼のゴールは、家族に:
「コイツだったら任せても安心だ。」
「コイツが失敗するくらいなら、まあ運がなかったと諦めよう。」
・・・っと思わせることである。
それが彼にとって、そして病院にとっていかに大事なことか、説明の余地はないだろう。
その点、彼の話術は非常に長けていた。
完璧と言っていいだろう。
最後にぼくが質問した。
「この手術は、手術の中でどのくらいの難度なんでしょう?」
そのときぼくが予想していた回答は、家族と本人に安心感を与えようとする
「もう数多くの実績があり、危険の少ない手術ですよ。」というものであった。
ところが彼の答えは違っていた。
「最高難度の手術です。他の病院では多分どこも出来ないでしょう。これが出来るのは私しかいません。」
・・・っというものであった。
この答えを聞いて、よしやってもらおうじゃないかという気になったのである。
・・・・・・
これは他にも応用が利く話だと思いましたので、紹介しました。