・・・・・・・っということで、昔はみんなビンボーだった。
よほどの都会でない限り、道路は舗装されていなかった。
良くて砂利道。(砂利道を想像できない子供が殆どでしょうね。)
大体は、土のままである。
車が通ると、土煙が舞い上がる。
歩行者は納まるまで、息を止めていなければならない。
もちろん凸凹で、大きな穴が出来る。
そこに、いつの間にか道路局の作業員がやって来て、砂利で埋めていく。
雨のときは、悲惨だ。
道路にはアチコチ水溜りが出来る。
道路というものは凸凹で、水溜りが出来るのが当たり前と世間は認識していた。
当然、車が通ると泥水を跳ね飛ばしていた。
歩行者は慣れたもので、上手く身をかわすか、持っている傘を倒して泥を避ける技術を持っていた。
マナーのいい運転手は、歩行者がいると、スピードを落としていたものだ。
逆に、乱暴な運転手はお構いなしに、泥水を派手に飛び散らかせ、皆からヒンシュクを買っていた。
そういう道路も、子供達の遊び場であった。
水溜りに船に見立てた葉っぱを浮かべて遊んだり、長靴でジャブジャブやったり、
冬は氷が張るので、それを最初に割るのを競い合ったものだ。
・・・・・・
そのうち砂利道がポピュラーになってきた。
小型ダンプがやってきて、ザザァ~~っと、道にばら撒いていく。
作業員達が、後ろに付き、スコップで均していく。
ばら撒いた後の道は、砂利が浮き上がって落ち着きがない。
車が走ると、砂利が飛び散って、危なくってしょうがない。
両側の側溝(昔はドブと言った)にかなりの砂利が落ち、
道沿いの家の人たちは、定期的にそれをすくって道に戻していた。
でも、しばらく経つと、車の往来のため砂利が地面にめり込み、凸凹になってしまう。
そうすると、またダンプがやって来て、砂利をぶちまける。
その繰り返しだった。
・・・・・・
そうこうするうちに、アスファルト舗装が当たり前の時代になった。
逆に舗装されていない方が少ないくらいになった。
農道でさえ舗装されている。
日本の国中、平らな地面になった。
その結果、足の裏から刺激を受けなくなった。
足元に注意しながら歩く必要もなくなった。
だから、人間は注意力散漫な馬鹿になった。
かくして、足裏マッサージ屋が繁盛する時代になった。